サマータイムレンダはつまらない?面白い?怖い理由とタイトルの意味も解説!(ネタバレほぼなし)

アニメ「サマータイムレンダ」、もう見ましたか?
タイトルとサムネだけではどんな話なのかまったく想像がつかないこのアニメは、美しい島が舞台のSFミステリーです。

ネット上では「面白い!」「いや、つまらない…」と評価が真っ二つに分かれています。

しかも、怖いシーンもあって「ホラー苦手だから無理!」という声も聞こえてきます。

本記事では、「サマータイムレンダ」は本当に面白いのか?つまらないのか?、怖さの度合いやタイトルの意味について解説していきます。

ネタバレはほぼないので、視聴を迷っている方、途中で挫折してしまった方も、ぜひ最後までご覧ください!

サマータイムレンダが面白い!ハマる人はどんな人?

アニメ「サマータイムレンダ」の原作は、ジャンプ+で連載されていた田中靖規による同名漫画です。アニメ「サマータイムレンダ」の評価は、ハマる人とハマらない人に真っ二つ。まずは、面白いとハマる要素について解説します。

伏線・ロジックが好き

「サマータイムレンダ」にハマる人は、まず、伏線・ロジックが好きな人です。
伏線がかなり複雑かつロジカルに張り巡られている本作。

通常のドラマだと、伏線を見逃してしまったり回収されたのに気づかなかったりすることがありますが、「サマータイムレンダ」では大丈夫。繰り返し、復習するように、主人公慎平がタイムリープしてくれるのです!

タイムリープが好き

それから、タイムリープが好きな人にもオススメです。
このドラマのタイムリープは、主人公がある程度コントロールできるのが特徴。

なので、タイムリープを繰り返しながら、みんなで激ムズゲームをクリアしていくような感覚が楽しめます。
特に「シュタインズ・ゲート」などのループ型ミステリーが好きな人にはドンピシャではないでしょうか。

アニメーションのクオリティ

「サマータイムレンダ」の制作を手がけたのは、ポケモンシリーズなどでも有名なアニメ制作会社「OLM」です。

圧倒的に安定した作画だけではなく、素人目にもわかるカメラワークの秀逸さが際立ちます。

和歌山県の離島が舞台で、海や木々が日差しにきらめくさま、祭りのシーンなどは、日本の原風景を美しい絵画でみているようです。海外の視聴者にもウケるのではないでしょうか。

クオリティの高いアニメが見たい!という人に、ハマること間違いなしです。

 

サマータイムレンダがつまらない!ハマらない人はどんな人?

一方で、「つまらない」「途中で脱落した」という人の声も少なくありません。その理由を徹底解説します。

ホラー描写が強め

前半でもちらほらあるのですが、後半に近づくにつれホラー描写がぐっと増えていきます。いわゆる「ジャンプスケア(急に大きな音や映像で驚かせる演出手法)」もあり、ミステリーというよりもホラーアニメみたいな展開になっていきます。

私は個人的に、グロテスクな描写が苦手なので、最後まで見続けるのに苦労しました。

特に、アニメが美しく、サムネもかわいいので、「のんびりした田舎アニメを期待していたら怖すぎた」というギャップで離脱する人がいたようです。

タイムリープのロジックが複雑

最近多く見られる、難しすぎるストーリー。「サマータイムレンダ」もその1つです。

非常によく練られたストーリーなのですが、果たして1回見ただけ理解できる人がどれだけいるのか?最後の方は特に展開が難しくて、ついていけず、疲れ果てちゃったという人がいたようです。

「メモをとらないとついていけない」「何度も見ないとわからない」、という難解さが苦手だという人や、アニメを気楽に見たいという人にはオススメしません。

序盤の伏線が多すぎで説明的

アニメの序盤は、(原作を読んでいない限り)何がテーマなのかもわからない状態が続きます。

慎平自身も何がなんだかわかっていない状態なので仕方ないのですが、とにかく伏線が多く複雑。それだけ大作だといえますが、ある程度状況が理解できるようになるまでに時間がかかるため、離脱しちゃう人が出てくるようです。

 

サマータイムレンダは怖すぎる?ホラー要素を解説

「サマータイムレンダ」は良質なミステリーです。幼馴染の潮(うしお)の死をきっかけに、主人公網代慎平が久々に生まれ故郷の日都ヶ島(ひとがしま)に戻ってくるところからストーリーは始まります。

ところが、第1話の終わりから、急に血まみれの展開が!

怖すぎて、正直震えます。

なぜこんなに怖いのか、理由を考えてみました。

怖い理由 日常とのギャップ

島は美しく平和。可愛らしい若者たち。そんな田舎の日常に潜む恐怖というギャップが怖い!

少しネタバレですが、1話の終わり、「影」の澪が澪を殺すシーンや、2話の冒頭、制服姿の「影」澪が警察官の凸村を殺すシーンなどは、本当にホラー。

親しい人との日常生活に、いきなりのグロ。このギャップが、怖さを増長しているのです。何が起きているのかわからない前半のエピソードでは、特にこのギャップが効いています。

怖い理由 死亡描写が生々しい

日常に潜む恐怖、というだけでも怖いのですが、人が殺されるシーンがとてもグロテスクです。

何度も刺されたり、容赦なく銃殺されたり、首がねじれたり。血もたくさん出てきてとても生々しいです。ホラーが苦手な方にはおすすめしません。

私も、潮ちゃんのビジュアルに惹かれて、青春ミステリーものだと思って見始めました。でも、あっという間に、というか、いつの間にか、すっかりホラー色が強くなっていきました。ホラー耐性がないのでちょっと辛かったです。

 

サマータイムレンダのタイトルの意味とは?

「サマーテイムレンダ」のタイトルの意味について解説します。

”Summertime+Rendering”

英語版のタイトルになっていますが、タイトルは”Summertime+Rendering”から来ています。

この、レンダリング(Rendering)という言葉は、動画制作などをしたことのある人であれば聞き覚えがあると思います。コンピューターがデータを処理し、画像・映像・音声などを生成するプロセスのことを言います。つまり、いろいろなデータ−を統合して、形にするという最終工程の作業にあたります。また、ITの分野では、再構築・再計算という意味でも使われています。

少しネタバレになりますが、このドラマで主人公網代慎平が行ったのは、夏の同じ日を何度も何度もやりなおして、望ましい最終形にしていくという作業です。

レンダリングーーーまさに、慎平が行った作業そのものを指していますね。非常にデジタルで現代的なタイトルの付け方で、かっこいいです。

深読みすると見えてくる”上書き”の意味

同じ夏の日を繰り返すことで、状況を望ましい方向に再構築していく慎平。

それによって、みんなが救われたのは確かです。そうすると、ある最悪の一日を自分で上書きできることが良いことのように思えます。

でも、「サマータイムレンダ」には、むしろ、逆の意味が込められているとも思えます。

それは、最終話で、慎平が夕焼けの空を見て呟くセリフに込められています。

時が夏を上書きしていく

過ぎ行くことへの安堵と寂しさ、そして痛みを残して

子供や若者にとって、夏の終わりって特に寂しいですよね。それは、「終わってほしくない」と思っても終わってしまうから。二度と同じ夏は来ないから。

でも、そうやって、時間という止められないものによってちゃんと上書きされていくことが正常。だから、「過ぎ行くことが安堵」でもある。正直、誰もループなんてしたくない。

寂しいし、思い出には痛みも伴うけれど、時という無常のものによる上書きあっての人生。

というように解釈できます。

タイムリープなんてしないのが人生だし、それでいいんだというメッセージに思えます。

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