ドラマ「雨に消えた向日葵」犯人を徹底解説!元ネタは実話?(ネタバレあり)

WOWOWドラマ「雨に消えた向日葵」、もうご覧になりましたか?「雨に消えた向日葵」は、ただのミステリーでは片付けられない深い余韻を残すドラマとして話題です。

普段はコミカルな演技の多いムロツヨシさんですが、「雨に消えた向日葵」ではその真骨頂とも言えるシリアスな役どころを演じきっています。

この記事では、そんな「雨に消えた向日葵」のストーリーを、ネタバレありでご紹介しし、「犯人、一体どんな人だったの?」「女の子は見つかった…?」などの疑問に徹底的にお答えします。

 

「雨に消えた向日葵」のネタバレ解説の前に|登場人物紹介

このドラマの登場人物たちは、誰もが心に何かを抱えていて、その葛藤が物語に深みを与えています。ネタバレの前に、まずはドラマの登場人物のことをご紹介します。

主要キャスト一覧とそれぞれの役どころ

  • 奈良健市(ならけんいち) 役:ムロツヨシ
    埼玉県警捜査一課の刑事。過去に妹が被害に遭った事件をきっかけに刑事を志した。被害者家族に寄り添い、執念の捜査で少女の行方を追う。
  • 石岡葵(いしおかあおい) 役:大島美優
    物語の中心となる、失踪した小学5年生の少女。ひまわりのように明るい性格。
  • 石岡征則(いしおかまさのり) 役:佐藤隆太
    葵の父親。妻とは離婚調停中だが、娘の失踪を機に家族を取り戻そうと必死に行動する。
  • 奈良真由子(ならまゆこ) 役:平岩紙
    奈良健市の妹。過去に暴漢に襲われたトラウマから、心を閉ざして生活している。
  • 田中晃教(たなかあきのり) 役:中江翼
    町のピアノ教師。地域の消防団員としても活動しており、葵の捜索にも参加している。

登場人物たちの心の相関図

この物語は、刑事の奈良健市が、失踪した石岡葵ちゃんを必死に捜す物語です。でも、ただの事件捜査ではありません。奈良刑事は、妹の真由子さんが過去に受けた心の傷に、ずっと責任を感じて生きています。だからこそ、「今度こそは」という想いで、葵ちゃんの捜索にすべてを懸けるんですね。

一方、被害者家族である石岡家は、父の石岡征則と母の石岡秋奈(いしおかあきな)が離婚調停中という複雑な家庭環境にありました。この家庭の問題が、当初は家出の可能性も疑わせる一因となるのです。

 

【ネタバレ】ドラマ「雨に消えた向日葵」の結末までの全あらすじ

ここでは、少女失踪事件の発生から、衝撃の結末までをご紹介します。

小学生の石岡葵ちゃんが失踪

ある大雨の日、小学5年生の石岡葵が、通学路のひまわり畑で傘一本を残して忽然と姿を消します。事件は誘拐か、事故か、あるいは両親の不仲を原因とする家出か、情報が錯綜し捜査は難航します。

当初、葵の担任教師である浮島航大(うきしまこうだい)や、葵に付きまとっていた不審な男・中本郁也(なかもといくや)などが容疑者として浮上します。結局、いずれも決定的な証拠はなく、捜査は行き詰まります。

風化してく事件と父の執念

事件の捜査が難航するなか、時間だけが過ぎ、世間の関心が薄れていきます。

でも、葵ちゃんの父・石岡征則は諦めませんでした。彼は仕事を辞めて、行方不明の子どもの情報を牛乳パックに印刷する海外の事例を真似て、葵ちゃんが描いたイラストを牛乳パックに掲載してもらう活動を始めます。

実は、この父親の行動が、後に大きな希望に繋がるのです。

ある日、郵便局員から「牛乳パックと同じイラストが描かれた書き損じの年賀はがきがあった」という情報がもたらされるのです。この一枚のハガキが、葵の生存と監禁場所を示す、唯一の希望となりました。

刑事の奈良健市をはじめとする捜査員たちは、リサイクルセンターに集められた数百万枚ものハガキの中から、たった一枚を探し出す作業を開始します。

そして、ついにそのハガキを発見し、犯人の特定に至るのです。パチパチパチ。

物語の結末|葵ちゃんは見つかったの?

結論から言うと、葵ちゃんは無事に見つかります。あー、よかった…。

1年9か月ぶりに保護された葵ちゃんが、病院で家族と再会するシーンは、涙なしには見られませんでした。

一度は壊れかけてしまった家族が、このつらい事件を乗り越えて、もう一度固い絆で結ばれたのでした。家族全員で葵ちゃんの13歳の誕生日を祝うという、ハッピーエンディングでした。

物語のラスト、奈良真由子は兄・奈良健市の元を離れ、自立して生きていくことを決意します。妹を、送り出す奈良健市の涙は圧巻!

葵を救ったことが、結果的に奈良自身の心をも救うことにつながった瞬間でした(涙)いやー、良かった。そして、妹さん、頑張れ!

 

【最重要ネタバレ】犯人は誰?その正体と衝撃の動機を徹底解説

ドラマ最大の謎、犯人の正体と、その驚くべき犯行の動機をご紹介します。

犯人の正体は、あのピアノ教師

犯人の正体は、衝撃的でした。結論から言うと、「雨に消えた向日葵」の犯人は、ピアノ教師の田中晃教(たなかあきのり)です。

いつも穏やかで、葵ちゃんの捜索活動にも参加していた、あの「普通の人」が犯人だったなんて、怖すぎる!

彼は葵が住む地域でピアノ教室を開き、地元の消防団にも所属していました。そのため、葵の失踪直後には、地域の住民として懸命に捜索活動に参加する姿も見せており、捜査からは完全に外れた「意外な人物」でした。

なぜ犯人はすぐ捕まらなかった?

田中晃教は、捜査の初期段階で一度、事情聴取を受けていました。でも、あまりに普通で、怪しいところがなかったので疑われませんでした。

地域の評判も良く、捜索にも協力的な人物が真犯人だったとは、完全に意外な真相でした。

葵ちゃんを誘拐した動機とは?

田中晃教が石岡葵を誘拐した動機は、金銭目的や単純な性的欲求ではありませんでした。

田中晃教は、葵の純粋な美しさに惹かれていました。そして、彼女に付きまとう他の男(中本郁也など)の存在を知り、「自分が彼女を汚れた世界から守らなければならない」という、極度に歪んだ独善的な使命感を抱いたのです。

つまり、彼の犯行は「誘拐」というよりも、彼の中では「保護」のつもりでした。この身勝手で悲しい動機が、この事件の捜査を難しくさせた理由だったと言えます。

犯人・田中晃教役を演じた俳優は誰?

このドラマの犯人・田中という難しい役を演じたのは、俳優の中江翼(なかえつばさ)さんです。普段の人の良さそうな表情と、裏に隠された狂気を静かに演じているところが、高く評価されています。

 

「雨に消えた向日葵」は実話?モデルになった事件は存在するの?

このドラマについて、「元ネタは実はなの?」「実際にあった事件がモデルなのではないか?」と感じた方も多いでしょう。

実話が元になっている?公式の見解は

「雨に消えた向日葵」は、作家・吉川英梨(よしかわえり)さんの小説が原作です。そして、原作小説も、特定の単一事件をモデルにした実話ではありません。

それにしても、捜査のリアルさや被害者家族の心情は、とてもリアル。

作者さんによる、様々な事件についての綿密な取材に基づいていることがわかりますね。

現実にあった出来事との繋がり

このドラマに特定のモデル事件はありませんが、、現実の出来事や社会問題から着想を得ている要素もあります。

それは、父・石岡征則が行った「牛乳パックに失踪者の情報を載せる」という活動。これは、1980年代からアメリカで実際に行われている「Milk Carton Kids(ミルクカートン・キッズ)」というキャンペーンが元ネタです。

牛乳パックはどの家庭でも毎日のように目にする身近なもの。その身近さに着目したキャンペーンですね。

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