Netflixドラマ「ザ・レジデンス」は全8話のミステリードラマです。Netflixではコメディと分類されていますが、ミステリー要素も強いです。
本記事では、Netflixドラマ「ザ・レジデンス」がつまらないのか?面白いのか?真っ二つに分かれるドラマの評価を、感想とともにお届けします。
また、途中で脱落した人のために、犯人の正体もネタバレもしちゃいますので、ぜひ最後までお読みください!
Netflixドラマ「ザ・レジデンス」|つまらない!評価の理由
Netflixドラマ「ザ・レジデンス」の評価は、真っ二つに二分されています。
ここでは、Netflixドラマ「ザ・レジデンス」をつまらないという評価と、面白いという評価の理由をそれぞれたっぷり考察します。
つまらない理由1 長過ぎる!!!
「ザ・レジデンス」の事件は単純です。ホワイトハウスの職員AB・ウィンターの死体がみつかったというだけ。
この職員を誰が殺したのか?をコメディタッチに展開しているドラマなのです。
それを、8話ひっぱります。8話というのが、あまりにも長いのです。
このシーン要らないだろう⋯という場面が多いという声が多く聞かれます。
提案ですが、1話と最終話を残して、2話から7話をダイジェストにすれば、脱落者ゼロになると思います!Netflixが「ザ・レジデンス|ショートバージョン」の配信も検討してくれると最高ですね。
つまらない理由2 うるさい!
アメリカンコメディなので耐えなければならないのかもしれません。
それにしても、ぎゃあぎゃあうるさいキャラクターが多すぎます。
- ホリンジャー首席補佐官
- 公聴会の女性議員
- 酔っ払いの執事シーラ
- 大統領のダメ弟トリップ
- ソシアル・セクレタリーのリリー
思い出すだけでも嫌になるほどの、うるさいキャラクターたちです。こういうキャラクターは、1人くらいで良かったのでは?と思います。
特に、公聴会の女性議員のパートが不要と感じた人が多かったようです。コロラド州の下院議員ということになっていました。コロラド州の人がかわいそう⋯。
私は、公聴会自体が要らなかったのでは?と思いました。
Netflixドラマ「ザ・レジデンス」|面白い!評価の理由
続いて、Netflixドラマ「ザ・レジデンス」を面白い!という評価の理由をご紹介します。
探偵のコーデリア・カップが最高!
探偵のコーデリア・カップが、いい味出していると高評価です。
古今東西、探偵ものはたくさん制作されています。いまさら新たな探偵キャラクターを作り出すのは、至難の業ですよね。でも、コーデリア・カップは、いままでに見たことのない探偵!最高です。
特に面白いのが、沈黙の使い方。聴取の際に、沈黙する顔がとても印象的です。沈黙に耐えられなくなって喋ってしまう人が続出します。
公聴会でも議長に携帯で指示を出していますね。相手が否定しても、何も言わなくても、とにかく待て、と。
それと、バードウォッチングで鍛えた圧倒的な観察力も見ものです。
面白い理由2 コメディ要素が面白い
Netflixドラマ「ザ・レジデンス」はコメディなので、かなり笑えます。
まず、探偵のコーデリア・カップとFBIのエドウィン・パークのやり取りが完全なコメディ。
エドウィンが、私はツボでした。時折、ラリー・ドークス署長も加わっておとぼけ会話がされるのも最高でした。
あと、晩餐会に来ていたのがオーストラリアの要人たちという設定も面白かったです。
外相がシェフと関係を持ってしまったり、誰もが「オーストラリア人=ジョージ・クルーニー」というイメージだったり。
大統領がシャワーの温度と水圧にこだわるくだりも笑えましたし、「第三の男」のキャラクターも最高に笑えました。
面白い理由3 謎解きが精密
Netflixドラマ「ザ・レジデンス」は、非常に丁寧に作られているところが高評価の理由の1つです。
編集に相当膨大な時間がかかったっているのは、想像に易いです。特徴的なのが、激しく切り替わるコマ割りと、広大なホワイトハウスをわかりやすく図面のように映像化した技術です。
ただ、あまりに精緻な出来なので、視聴者が謎解きをするのは絶対に不可能だと思います。
最終話を見て、「へええ!」と言うほかありません。
なにせコーデリア・カップは”探鳥家”ですからね。われわれ素人には、珍しい鳥(犯人)をみつけることなどできません。
Netflixドラマ「ザ・レジデンス」|感想
世間の評価は二分されていますので、私個人の感想を付け加えようと思います。
言葉遣いが悪い!
私は字幕で見ているのですが、Sh**とかF***とかがあまりに多すぎて、辟易しました。探偵とFBIの2人組はほとんど使いませんが、ホワイトハウスの人たちがひどい。
アメリカでも子供には言っちゃダメって教育するくせに、ホワイトハウスの人たちがあんなに使っちゃだめですよね。途中で、耳がうんざりしました。
被害者の生い立ち
謎解きと関わってくるから仕方ないのかもしれませんが、ABの生い立ちをもっと早く知りたかったです。
チーフアッシャーという職責は、異常なストレスにさらされています。ストレスフルな職場環境で、淡々と全てに目を配っていたABが、ちょっと非現実的な存在に思えました。
でも、早くに両親を失った彼にとって、ホワイトハウスことが家、そして家族だったとわかると、全然非現実的ではないと納得しました。
もう少し初期の段階で、ABの人間像に迫ってくれていれば、謎解きにも熱が入ったかなと思います。
眠いときには見るのはNG
1つの殺人事件を8話かけて解いていくドラマ、「ザ・レジデンス」。
ストーリーは、探偵が関係者に聞き取りをする場面、公聴会で関係者が証言する場面を中心に進みます。
探偵のスムーズな喋りは見事なのですが、眠いときに無理して見ると子守唄にしか聞こえません。私は、早く犯人が知りたくて眠い目をこすりながら見ていたので、何度も巻き戻す羽目になりました。
Netflixドラマ「ザ・レジデンス」ネタバレ解説|犯人は誰だったのか?
Netflixの話題作「ザ・レジデンス」ーー途中で脱落してしまった人や、結末が早く知りたい人のために、最終回の犯人の正体をネタバレありで解説します!
最終話、怪しいのはこの6人!
事件はいったんは自殺として幕引きがされますが、「第三の男」が現れて再捜査が開始されます。
最終回の段階で疑わしい人物は、次の6人。
- 大統領の弟・トリップ
- チーフアッシャーの座を狙っていたジャスミン
- 前歴を偽っていたことがバレた掃除スタッフ・エルジー
- エルジーと恋仲の配管工・ブルース
- 犯行現場の階に行っていたリリー
- 証拠隠滅の指示を出した?大統領の夫(※大統領も夫も男性です)
犯人は誰だったのか(ネタバレあり)
最終回では、探偵のコーデリア・カップ自身も、最後の最後まで犯人の正体をわかっていません。実際、犯人以外にも犯行は可能だったのです。
一度は、リリーの証言により、エルジーとブルースが共謀して殺したと疑われます。
しかし、
リリーが嘘をついているということに探偵のコーデリア・カップが気づきます。
真犯人は⋯
リリー本人だったのです。
リリーは立場を利用して、散々違法行為や倫理規定違反を繰り返していました。それを被害者ABが暴露しようとしたため、殺されたのでした。古き正しきホワイトハウスを守るために。
犯人がわかってスッキリ!
リリーは、最初から最後まで、人の神経を逆なでするような態度・言動で「やりたい放題の、感じの悪いキャラ」でした。
字幕で見ていたのですが、「リリーの喋り方、人を苛つかせる天才か?」と思うほど嫌でした(笑)
なので、リリーが犯人だとわかったときは本当にスッキリ!
逆に言うと、みごとなヒール(悪役)キャラでした。
社会風刺なのか?
リリーは大金持ち。選挙資金で大統領候補を支え、当選後は要職に就いてやりたい放題でした。リリーを見て、トランプ政権のイーロン・マスクを思い出した視聴者も多いのではないでしょうか。
そんな、政権の私物化・好き勝手を、止めようとして命を落とした被害者。
「ザ・レジデンス」は、ただのミステリーではなく、アメリカ社会への大掛かりな風刺なのかもしれません。
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