イギリスの大人気ミステリードラマ「刑事モースオックスフォード事件簿」。全9シーズンにわたって放送されたこの作品、実は日本ではシーズン9をなかなか観ることができないのをご存知ですか?
この記事では、最終シーズン9はどこで見れる?配信情報、最終回が【ひどい】とされる理由の考察をお届けします。ネタバレがありますので、未視聴の方はご注意ください。
物議をかもした最終回、みなさんはどう捉えましたか?是非最後まで読んでみてください。
(刑事モースの結婚や婚約者スーザンについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください!)
刑事モース|シーズン9はどこで見れる?
まず、結論からお伝えすると、「刑事モースオックスフォード事件簿(原題:Endeavour)」は、WOWWOWオンデマンドで視聴可能です。(2025年5月現在)
- シーズン9は全3話(第34話から第36話)
- 配信は、WOWWOWオンデマンド
- 吹替えのみ(字幕なし)
なぜか、AmazonプライムビデオやNHKではシーズン8の第33話までしか配信・放送されていません。シーズン9の放送予定は不明です。
また、吹替えオンリーなのが残念ですね。特に、サーズデイの吹替えが苦手という方(私です)には辛いところです。筆者も字幕派なので、字幕版を希望しています。
どうしてもシーズン9が観たい!という方は、WOWWOWオンデマンドでどうぞ!
刑事モースひどい最終回|人間関係が崩壊
「刑事モースオックスフォード事件簿」の最終回、すなわちシーズン9の第36話をみなさん見ましたか?
ネット上では、「最終回がひどい」「スッキリしない」「わからない」など否定的な意見が多く見られます。そこで、なぜそう感じるのかをまとめてみました。
モースの人間関係が崩壊
2012年のパイロットから始まり、2023年のシーズン9まで11年間。モースが築き上げてきた人間関係が、あっさりと崩壊します。
モースが最後合唱のあと、無機質な表情で、
これで終わり?
って言うのが象徴的です。視聴者の心にもぽっかりと穴が空くような展開です。
サーズデイが人殺し
まずは、モースが尊敬し、父親のように慕ってきたサーズデイとの人間関係が完全崩壊します。
サーズデイは、引退が近いベテラン刑事。正義のために長年働いてきたのに、簡単に人殺しをしてしまいます。
モースとパブで向き合ったとき、「息子を守るためだったんだ。仕方ない。」と言ったのには愕然としましたね。
ジョーンの結婚式で、ダンスしていたときにはその手が血で汚れていたと思うと⋯うぅ。
これをきっかけに、モースがサーズデイへの愛着や信頼を喪失したのは、いうまでもありません。
ジョーンとストレンジが結婚
多くの視聴者は、モースとジョーン(ジョアン)・サーズデイが結婚することを期待していました。
でも、ジョーンはストレンジと結婚しました。
ジョーンとストレンジの仲は、シーズン8の終わりくらいから急速に近づいたようです。あまり描かれませんが、あっという間に結婚することになっていましたね。
ストレンジって端役だと思っていたのですが、実は違いましたね。確実に地位を築き上げていく安定株でした。モースのように酒に溺れることもないし、サーズデイのように人として落ちぶれることもない。ジョーンはある意味、男を見る目があったのでしょう。
ブライト警視正が警察を去る
以前から引退すると言っていたブライト警視正ですが、デスクを片付けてあっという間にさようならです。さっぱりすぎました。
私のキャリアの最後に、こんな素晴らしい君たちと事件に挑めて誇りに思う。
という熱い言葉も、警察署で見かけたモースたちに立ち話で伝えるという切なさ。感傷に浸る余裕がありませんでした。
刑事モースひどい最終回|謎の銃声シーン
「刑事モースオックスフォード事件簿」の最終回でとにかく物議を醸したのが、謎の銃声シーンです。
まず、モースが教会の横のベンチに座っています。手には銃。流れ的に、サーズデイから受け取った中のようです。弾を込めるモース。
そして、銃声が響き渡ります。
- モースが撃ったようだ
- 誰かを撃ったとは思えない
- 自殺というわけでもない
- おそらく空に向けて撃った?
意味がわからないまま終わるこの謎のシーンに、多くの視聴者がモヤモヤ⋯
ネット上では、様々な解釈が展開されています。個人的には、銃弾はモースにとって「サーズデイと過ごした時代」で、それを撃ち放つことで、終わりを告げたと解釈しました。
いずれにしても、銃声シーンはよくわからない。これが、最終回がひどいと言われる理由の1つです。
刑事モースひどい最終回|救いがない
モースは正義のために刑事として仕事をし続け、神経をすり減らします。
仕事以外にも、ほとんど家族のようになったサーズデイ一家のために危険を顧みないでいろいろ動きます。
なのに、モースの救いが全然ないまま、「刑事モースオックスフォード事件簿」は終わりました。
- 重い秘密を抱えさせられて、尊敬していたサーズデイに絶望してお別れ。最後は、サーズデイにとっては家族が一番大事、ってことだけが残りました。
- 愛していた人に気持ちを伝えられずお別れ。ちゃんと言えなかったモースが悪いですが、そんな繊細なモースを愛してくれればよかったのに、安心安全な男を選ぶ(笑)
- 所属していた職場も解散。みんな自分の今後の手配で頭がいっぱいで、あまりノスタルジーはないみたい。モースも初期の頃から比べるとうんと老けちゃってるので、哀愁が本当にすごいです。
孤独な星の下に生まれちゃったってことかもしれないですが、もう少しモースにも幸せ・希望が合っても良いのにって思う最終回でした。しかめっ面とか、悪い意味でびっくりした顔ばかりでしたよね、最後の方は。
個人的に、唯一の救いだと感じたのが、サーズデイとの別れの日にモースが合唱しに行くっていうことです。クラシックを聴くだけではなく、合唱という歌う趣味があってよかったー。モースは第3話でもオックスフォード合唱協会で合唱していましたから、ずっと続けている趣味だと思います。
実際、「主任警部モース」でもモースはちゃんと合唱サークルに入って活動しているんです!まだ本家の「主任警部モース」を観ていない方は、是非チェックしてみてください。
刑事モースひどい最終回|ジョーンの未練
「刑事モースオックスフォード事件簿」の最終回で、ジョーン・サーズデイはストレンジと結婚しますが、ジョーンには明らかにモースへの未練が残っていました。
ジョーンは、結婚を控えた身でありながら、勇気を出してモースを飲みに誘います。
誘われて、モースも嬉しそうな笑顔を見せます。
でも、結局モースは、約束の時間に遅れてしまいました。すぐにフォローしに行けばよかったのに、なぜか何もせず。後日ちらっと謝っていましたが、ときすでに遅しでした。
モースとジョーンが結ばれることを期待していた視聴者は、もうすこし2人が向き合うシーンがあってもよかったのでは?とがっかりしました。
明らかにジョーンにはモースに対する未練があり、それを消化できなかったことが最終回のモヤモヤの1つでした。
最終回がひどい|まとめ
「刑事モースオックスフォード事件簿(原題:Endeavour)」は、「主任警部モース(原題:Inspector Morse)」の前日譚として描かれた作品です。
刑事モースの最終回は、
- モースが築き上げてきた人間関係(スが崩壊
前日譚なので、余韻を残して本編へ⋯という制作側の意図なのかもしれませんね。
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