Netflixドラマ「理想のふたり」(原題:The Perfect Couple)は、高級リゾート・ナンタケット島にある邸宅を舞台にしたミステリードラマです。
全6話をイッキ見し終えて、「今年イチ面白いミステリーかもしれない!」と思ったので、興奮気味にレビューをお届けします!これから見る方のために、ネタバレは極力避けようと思います。
また、気になるキャスト、シューター役の俳優、シーズン2やロケ地の情報も合わせてご紹介します!
Netflix理想のふたり|レビュー
「理想のふたり」(原題:The Perfect Couple)は、2024年後半のNetflixトップ10テレビ番組の中で、2位にランクインした大ヒットドラマです。
ここでは、全6話をイッキ見した私の作品レビューを、ネタバレなしでお届けします!
最初から最後までミステリー
まず、誰が亡くなったのかすらわからないーそんな状況から物語は始まります。
そして、誰もが犯人に見えるけど、誰も怪しく無さそうにも見えるんです。そのため、事故・自殺の線も捨てきれず、緊張感が持続する、手に汗握る展開が続きます。
中だるみもせず、いいテンポで謎解きを楽しめる素晴らしいミステリードラマでした。
なお、ミステリーとして論理的に納得のいかない部分もありました。ただ、謎解きの根幹に関わってしまうため、ここではネタバレを避け言及は避けておきます。
ニコール・キッドマンが好演
「ビッグ・リトル・ライズ」でお馴染みのニコール・キッドマンが、一家のお母さんで作家のグリア・ウィンバリーを演じています。
とにかく、存在感がエグい!さすがに何十年もハリウッドでトップ俳優として君臨してきただけあります。
それなのに、滑稽で、空回りしているように見えるところが憎めません。これはニコール・キッドマンの人柄なのかもしれませんね。
「理想のふたり」でも、いい人なのか悪い人なのかよくわからないけれど、なんだか滑稽な女性を見事に演じきっています。
特に、見応えがあるのが、最終話の6話「胸のつかえ」での演技です。ニコール・キッドマン演じるグリア・ウィンバリーが、関係者全員の前でブチギレます。ネタバレ言いたい気持ちをぐっと抑えて我慢しますが、最高にスッキリするシーンでした。
コメディ&ミステリー
「理想のふたり」は、スサンネ・ビアというデンマーク出身の女性が監督をつとめています。
このドラマは、コメディ要素とミステリー要素の絡み具合が秀逸です。
まず、大金持ちの家が舞台なので、全体として非現実的で絵空事のような世界観。リアリティ・ショーのような、コメディ要素があります。特に最終話は面白くて、笑える部分が満載。
個人的には、長男トーマス、PR担当の2人がツボでした。
そして、ミステリーとしては、先ほど述べたように最後の最後までハラハラさせられる秀逸な出来でした。
でも、全話を見終わってみると、なぜか考えさせられている自分がいました。
家族って何の集合体なんだろう⋯とか。自分の人生をふりかえってみたりしちゃいました。というも、大富豪一家のドラマなのに、案外しっかりと人間が描かれていたのです。
テンポが絶妙
全6話で、あっという間にイッキ見してしまうドラマでした。イッキ見好きの人が多い今の時代にピッタリです。
批評家の中には、このテンポが気に入らなかった人も多かったようです。
- 多くの疑問が残ったまま放置されている
- 人間心理の深堀りが足りない
などという批判がありました。
個人的には、むしろこのテンポが心地よかったです。テンポの良さと人間を描くことのバランスが、上手にとれていた作品だと思いました。
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レビューの結論として、とにかく、最高に面白かったです。まだ見ていない人は、絶対に見てほしいです!スサンネ・ビア監督、今後も大注目ですね。
理想のふたり|シューター役は誰?
Netflixドラマ「理想のふたり」は、なかなかの大物キャストが出演しています。
たとえば、新婦のアメリア・サックスを演じたイヴ・ヒューソンは、なんと、あのU2ボノの娘さんだったりします。
それから、タグ・ウィンベリー(パパ)役を演じたリーヴ・シュレイバーは、アメリカの超実力派俳優です。「理想のふたり」(原題:The Perfect Couple)の演技で、批評家協会賞の助演男優賞を受賞しています。
ただ、ここでは、名だたる俳優たちを差し置いて、シューター・ディヴァル役のイシャーン・カッターに注目したいと思います!
シューター役の俳優イシャーン・カッターとは?
シューター・ディヴァルは、ウィンベリー家の次男ベンジーの大学時代からの親友という役です。演じていたのは、イシャーン・カッター。
イシャーン・カッターは、1995年11月インド生まれ。両親はともにインドの有名俳優です。家族全員Wikipediaの記事があるくらいの有名人です(笑)
芸能一家に生まれ何不自由なく育ったイシャーン・カッターは、英語を母語とする私立学校に通っていたため英語が堪能です。
映画『Dhadak』で主演をつとめ、Netflixシリーズでも注目されている若手俳優です。
Netflixドラマ「理想のふたり」のオープニングでは、フラッシュモブ風のダンスを出演者全員が踊ります。イシャーン・カッターは、誰よりもキレッキレのダンスを見せています。それもそのはずで、イシャーン・カッターは、本格的にダンスの訓練を受けているそうです。
シューターのことをもっと知りたい!
(少しネタバレです)インド出身で、外交特権を持っているシューターは、桁外れのお金持ち。なのに、まったくそれっぽく振る舞わないところが魅力です。
シューターがどれくらいのお金持ちかという表現で、”Kidnap-Rich”という表現が使われていました。誘拐を常に心配しないといけないくらいの金持ち。面白い表現ですね。
それから、「あそこまで裕福だとお金の話はしない」という、アビーのセリフにもえらく納得してしまいました。お金の話ばかりしているウィンベリー家と比較して、レベルが違うということですね。
グリアに息子のように可愛がられている経緯とか、ロンドンで地下鉄に乗っているところとか、シューターのことがもっと知りたいと思いました。
シューターとアメリアでスピンオフ、作ってほしいです。
理想のふたり|シーズン2はあるの?
はい。シーズン2があります!
2025年3月、Netflixは「理想のふたり」の続編シリーズの制作を発表しました。
2025年5月現在、すでに制作が始まっているそうです。
ただ、シーズン2は、アンソロジーシリーズとなる予定です。アンソロジーとは、各シーズンで物語や登場人物が変わるスタイルのことです。つまり、シーズン1と同じキャストらが同じ設定で再登場するわけではありません。
シーズン2も、エリン・ヒルダーブランドによる小説が原作です。具体的には、2024年の小説「スワン・ソング」がシーズン2の原作で、再びナンタケット島が舞台とのことです
理想のふたり|ロケ地はどこ?
Netflixドラマ「理想のふたり」の魅力の1つは、圧倒的に美しい景色です。
ドラマの舞台はどこ?
「理想のふたり」の舞台となっているのは、アメリカ東海岸にあるナンタケット島(Nantucket Island)です。
ナンタケット島はアメリカマサチューセッツ州にある高級リゾート地です。富裕層の避暑地として有名で、マサチューセッツ州で最も地価が高いエリアなのです。
ドラマでは、インフルエンサーのメリット・モナコが「ナンタケット島に来たわー!」と興奮して動画を撮っていましたね。ナンタケット島来訪は、SNSで相当自慢できそうです。
白砂のビーチ、絵画のような街並み、港町の景観など、ナンタケット島の持つ世界観は訪れる人々を魅了してやみません。なので、「理想のふたり」の他にも、多くの文学作品・映像作品の舞台として、ナンタケット島が選ばれています。
撮影は本当にナンタケット島?
ナンタケット島でも撮影されましたが、多くのシーンは、マサチューセッツ州のチャタム、イーストワード・ポイント、ハーウィッチ、ケープコッドなどで撮影されました。
これは、ナンタケット島が高級リゾートであるため、全シーンを撮影するとコストが掛かりすぎてしまうという理由からだったそうです。
聖地巡礼したい?アクセス情報
「理想のふたり」の美しいロケーションに感動して、聖地巡礼したい!と思った方も多いのではないでしょうか。
ナンタケット島へは、ドラマ内では飛行機やフェリーで行っていましたね。実際に、ナンタケット島へのアクセス方法はその2つです。ボストンなどから飛行機で行く方法と、ハイアニスからフェリーに乗る方法があります。
夏の間は富裕層がプライベートジェットを飛ばしまくるそうです。なので、ナンタケット島の飛行場は、夏はマサチューセッツ州で一番の離発着数になったりするそうです。すごいなあ、富裕層。
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