【今年最高のNetflixドラマ】理想のふたり|ネタバレなし感想&キャスト情報

2024年後半、Netflixでひときわ異彩を放ったミステリードラマ、それが『理想のふたり(The Perfect Couple)』です。

舞台は高級リゾート地ナンタケット島。

華やかな結婚式の裏で起きた“謎の死”ーー。
どこまでが嘘で、誰が真実を語っているのか。

筆者自身、全6話をイッキ見してしまい、「今年イチ面白いかも…!」と感じたドラマです。

この記事では、

✅ ネタバレなしレビュー
✅ 注目キャスト【シューター役は誰?】
✅ シーズン2の続編情報
✅ 聖地巡礼したくなる【ロケ地・ナンタケット島】の魅力

まで、盛りだくさんで解説していきます!

🔍これから見る方にも安心して読める内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください!

 

Netflix『理想のふたり』は見るべき?【結論:今年最高のミステリードラマ】

Netflixオリジナルの『理想のふたり(The Perfect Couple)』は、2024年9月に配信開始されるやいなや、アメリカ・イギリス・カナダなど25か国以上でTOP10入り(※Netflix公式TOP10より)。
中でもアメリカでは、配信初週にテレビ部門2位を記録し、一気に話題作となりました。

筆者自身、「ちょっと1話だけ……」と思って見始めたら、気づけば6話を一晩でイッキ見。

ここでは、まだ視聴前の方にも安心して読んでもらえるよう、ネタバレなしでその面白さをお伝えします。

あらすじ(ネタバレなし)|“誰が死んだかすら分からない”衝撃の冒頭

まず、誰が亡くなったのかすらわからないーそんな状況から物語は始まります。

そして、誰もが犯人に見えるけど、誰も怪しく無さそうにも見えるんです。そのため、事故・自殺の線も捨てきれず、緊張感が持続する、手に汗握る展開が続きます。

中だるみもせず、いいテンポで謎解きを楽しめる素晴らしいミステリードラマでした。

なお、ミステリーとして論理的に納得のいかない部分もありました。ただ、謎解きの根幹に関わってしまうため、ここではネタバレを避け言及は避けておきます。

ニコール・キッドマンが好演

「ビッグ・リトル・ライズ」でお馴染みのニコール・キッドマンが、一家のお母さんで作家のグリア・ウィンバリーを演じています。

とにかく、存在感がエグい!さすがに何十年もハリウッドでトップ俳優として君臨してきただけあります。
それなのに、滑稽で、空回りしているように見えるところが憎めません。これはニコール・キッドマンの人柄なのかもしれませんね。

「理想のふたり」でも、いい人なのか悪い人なのかよくわからないけれど、なんだか滑稽な女性を見事に演じきっています。

特に、見応えがあるのが、最終話の6話「胸のつかえ」での演技です。ニコール・キッドマン演じるグリア・ウィンバリーが、関係者全員の前でブチギレます。ネタバレ言いたい気持ちをぐっと抑えて我慢しますが、最高にスッキリするシーンでした。

ミステリー×コメディの新境地|リアリティショーのようで実は深い

「理想のふたり」は、スサンネ・ビアというデンマーク出身の女性が監督をつとめています。
このドラマは、コメディ要素とミステリー要素の絡み具合が秀逸です。

まず、大金持ちの家が舞台なので、全体として非現実的で絵空事のような世界観。リアリティ・ショーのような、コメディ要素があります。特に最終話は面白くて、笑える部分が満載。

筆者的には、長男トーマス、PR担当の2人がツボでした。

そして、ミステリーとしては、先ほど述べたように最後の最後までハラハラさせられる秀逸な出来でした。

でも、全話を見終わってみると、なぜか考えさせられている自分がいました。
家族って何の集合体なんだろう⋯とか。自分の人生をふりかえってみたりしちゃいました。というも、大富豪一家のドラマなのに、案外しっかりと人間が描かれていたのです。

テンポと緊張感のバランスが絶妙|なぜ最後まで飽きないのか?

Netflix『理想のふたり』は、全6話・42~63分構成というコンパクトさが魅力。多くの視聴者が「一晩で見切ってしまった」とSNSでも話題になるほどの“イッキ見案件”です。

批評家の賛否と視聴者の反応

  •  テンポの良さが面白いとするレビューも多数。
    たとえば、The Guardianは「“完璧にテンポ良く進む”華麗なミステリードラマ」と絶賛(出典:theguardian.com)
    NDTVも「軽快でスリリング、巧みなペース配分」と評価しています

  •  一方で「ペースが速すぎて深掘り不足」との声も。
    Rotten Tomatoesではクリティック・スコアが54%→59%、視聴者スコアは56%と、評価が二分されていることが分かります

筆者(私)の考察

私はどちらかといえばテンポ重視派です。

  • 「Red herrings(フェイク要素)」を巧みに使い、”誰が死んだのかさえ分からない”衝撃の構成が視聴意欲を継続させていました。

  • 第6話「胸のつかえ」では、感情の爆発+謎の回収が高いクライマックスを形成していて、「テンポよく進んだからこそ映えた演出」に思えました。

  • 実際、批評家スコアと視聴者スコアの乖離(RTで54〜59% vs 観客56%)を見ると、物語のペースと深掘りのバランスが好みの分かれ目になっていると推察します

結論

『理想のふたり』は、「短期集中でミステリーを楽しみたい」人に最高にマッチする作品です。

  • 緊張の連続で展開が緩むことはほぼなく、イッキ見に最適。

  • ただし「キャラクターの心理描写が物足りない」と感じる人がいるのも事実。

私は“イッキ見派”なので、むしろ「人間ドラマの深掘りを省いて、スリリングな演出に振り切った潔さ」が作品の個性だと感じました

もし「じっくりキャラ理解したい派」なら、もしかしたら途中で「物足りない」と感じるかもしれませんが、「ミステリー×サスペンスの爽快感」を求めるなら断然おすすめです!

レビューの結論として、とにかく、最高に面白かったです。まだ見ていない人は、絶対に見てほしいです!スサンネ・ビア監督、今後も大注目ですね。

 

理想のふたり|シューター役イシャーン・カッターとは?

Netflixドラマ『理想のふたり(The Perfect Couple)』の中で、静かに存在感を放っていたのが、ベンジーの親友・シューター・ディヴァル。
そしてこの役を演じていたのが、インド出身の俳優イシャーン・カッター(Ishaan Khatter)です。

シューターは、どこかミステリアスで物腰は柔らか。でも、観るほどに「何者なのこの人?」という存在感が増してくる…そんなキャラクターでした。

プロフィール|ダンスも英語も一流のインド出身俳優

イシャーン・カッターは、1995年11月1日生まれのインド人俳優。ボリウッドの大スター、シャーヒド・カプール(Shahid Kapoor)の異母弟として知られています。両親も舞台俳優と舞踊家という、まさに“芸能サラブレッド”。

彼の映画デビューは、2017年の『Beyond the Clouds』(監督:マジッド・マジディ)。同作で2018年アジア太平洋映画賞・主演男優賞を受賞し、演技力が国際的にも高く評価されました(出典:Asian Film Awards)。

その後、2018年にはインドの青春映画『Dhadak』で主演を務め、国内で大ブレイク。NetflixやAmazonの国際作品にも次々と出演しています。

また、彼はプロレベルのダンススキルでも有名。子どものころからクラシックバレエやモダンダンスを習い、現在も自身のInstagram(@ishaankhatter)でキレのあるダンスを頻繁に公開中。

『理想のふたり』第1話のフラッシュモブ風オープニングでは、キャスト陣の中でも群を抜いてキレッキレのダンスを披露しており、「あの人だけ異次元の動き」とSNSでも話題になりました。

“Kidnap-Rich”の意味とキャラ設定の奥深さ

(少しネタバレです)インド出身で、外交特権を持っているシューターは、桁外れのお金持ち。なのに、まったくそれっぽく振る舞わないところが魅力です。

シューターがどれくらいのお金持ちかという表現で、”Kidnap-Rich”という表現が使われていました。誘拐を常に心配しないといけないくらいの金持ち。面白い表現ですね。これは単なるジョークではなく、キャラクターの階級的背景を示す重要なキーワードです。

それから、「あそこまで裕福だとお金の話はしない」という、アビーのセリフにもえらく納得してしまいました。お金の話ばかりしているウィンベリー家と比較して、レベルが違うということですね。

彼は外交特権を持つインドの富豪の子息という設定ですが、それをまったく誇示しません。地下鉄にも乗るし、ファッションも普通…このギャップが、いわゆる「旧家出身のジェントル」な雰囲気を感じさせます。

実際、脚本家ジェナ・ラマーズ(Jenna Lamia)は、「彼の役は“静かにすべてを見ている第三者”として書いた」とVariety誌のインタビューで語っています(※出典:Variety, 2024年9月号)。

視聴者からスピンオフ希望の声が続出!その理由とは?

配信直後から、SNSではこんな声が続出しました:

「シューターとアメリアのスピンオフが観たい!」
「この2人だけで1本ドラマできるんじゃ…?」

というのも、花嫁アメリア(イヴ・ヒューソン)との距離感が妙に良い!恋なのか友情なのか。絶妙な空気感がファンの想像をかきたてました。

加えて、彼の描写にはまだまだ伏線が残っています。

  •  過去の経歴
  •  家族との関係
  •  なぜグリアにそこまで懐いているのか?

…などが未回収のままで、「もっと知りたい!」という欲求を刺激する絶妙な“余白”があるのです。

Netflixは今後『理想のふたり』をアンソロジー形式で続編制作すると発表しましたが、ファンとしてはシューター単独スピンオフも本気で検討してほしい!そんな声が多く上がっています。

「理想のふたり」シーズン2はある?→【結論:ある!でもキャストは続投しない】

「理想のふたり」は、シーズン2があります!

Netflixが2025年続編制作を正式発表

2025年3月、Netflixは「理想のふたり」の続編シリーズの制作を発表しました。
2025年5月現在、すでに制作が始まっているそうです。

原作は同じ作家による『スワン・ソング』|新たな物語へ

シーズン2は、アンソロジーシリーズとなる予定です。アンソロジーとは、各シーズンで物語や登場人物が変わるスタイルのことです。つまり、シーズン1と同じキャストらが同じ設定で再登場するわけではありません。

シーズン2も、エリン・ヒルダーブランドによる小説が原作です。具体的には、2024年の小説「スワン・ソング」がシーズン2の原作で、再びナンタケット島が舞台とのことです

ロケ地ナンタケット島の魅力とは?【映像美の秘密を深掘り】

Netflix『理想のふたり(The Perfect Couple)』を見て、「なにこの美しい海辺の邸宅!」「こんな港町、ほんとにあるの?」と思った方は多いのでは?

そう、その答えは――アメリカ東海岸の“富裕層の楽園”ナンタケット島(Nantucket Island)です。

映像の中では、白砂のビーチ、歴史ある木造家屋、波止場に並ぶヨット、そして青い空と海が、まるで絵画のように広がります。
この映像美は、物語のラグジュアリー感と不穏さを同時に引き立てる重要な演出要素にもなっています。

以下では、「ナンタケット島ってどんな場所?」「実際のロケ地はどこ?」「どうやって行くの?」という3つの視点から、映像の裏側に迫っていきます。

ナンタケット島ってどんな場所?|富裕層が集まる東海岸の高級リゾート

ナンタケット島は、マサチューセッツ州沖に浮かぶ小さな島で、面積は約124㎢。
人口は1万人ほどですが、夏になるとアメリカ中の富裕層がこの島を訪れ、一時的に人口が5倍以上に膨れ上がると言われています(出典:Nantucket Chamber of Commerce)。

  •  不動産価格はマサチューセッツ州内でもトップクラスで、2024年時点の平均住宅価格は約3億円(※Zillow調べ)。
  •  元大統領ジョー・バイデンも訪れる高級避暑地であり、“東海岸版マリブ”とも呼ばれることも。

観光名所としては、

  •  18世紀の灯台「ブランティ・ポイント・ライトハウス」
  •  歴史的街並みが残る「メインストリート」

貝殻でできた「シェル・パス(Shell Path)」
などがあり、まさに“絵になる島”として映像作品に多く起用されています。

実際の撮影地まとめ|チャタムやケープコッドとの関係

では、『理想のふたり』は本当にナンタケット島で撮影されたのでしょうか?

答えは、「一部は本物、だが大部分は代替地で撮影」です。

  •  ナンタケット島は交通・機材搬入の難しさ、そして撮影コストが非常に高いため、全シーンを島内で撮るのは現実的ではありません。
  •  そのため、マサチューセッツ州チャタム(Chatham)、ケープコッド(Cape Cod)、ハーウィッチ(Harwich)などがロケ地として使用されました(出典:Boston Globe, 2024年9月公開)。

たとえば:

  •  ウィンベリー家の豪邸の外観はチャタムの私有邸宅
  •  港のシーンはケープコッドの漁港エリア
  •  記者会見シーンはハーウィッチの古い教会と市庁舎

…というふうに、“合成されたナンタケット”とも言える映像構成となっています。

実際にGoogleマップで撮影場所を探すと、「ここで撮ってたんだ!」という発見があり、聖地巡礼マニアにはたまらないはずです。

聖地巡礼ガイド|フェリー&飛行機での行き方と費用目安

「理想のふたり」の美しいロケーションに感動して、「ナンタケット島、聖地巡礼したい!」と思った方も多いのではないでしょうか。

ナンタケット島へは、ドラマ内では飛行機やフェリーで行っていましたね。実際に、ナンタケット島へのアクセス方法はその2つです。

🚢 フェリーで行く場合(おすすめ)

  •  出発地:ハイアニス(Hyannis)港(マサチューセッツ州本土)
  •  所要時間:約1時間(高速便)〜2時間半(通常便)
  •  費用:往復で約$90前後(約13,000円)
  •  運行会社:Steamship Authority または Hy-Line Cruises

✈️飛行機で行く場合(速さ重視)

  •  出発地:ボストン、ニューヨーク、ワシントンD.C.など
  •  所要時間:約40〜60分
  •  費用:片道$150〜300(約2〜4万円)
  •  便数:夏季は増便され、プライベートジェットの離発着も多く、ハブ空港並みの混雑になります

夏の間は富裕層がプライベートジェットを飛ばしまくるそうです。なので、ナンタケット・メモリアル空港(ACK)は、夏季の離着陸数がマサチューセッツ州内トップクラス!(出典:FAA, 2023年夏季統計)
それだけ“富裕層の集う島”であることが分かりますね。

 

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