珠玉のミステリー『埋もれる殺意』(原題:Unforgotten)。その緻密なストーリーと、イギリスらしく深い人間ドラマで、多くの海外ドラマファンを魅了してきました。
この作品の魂ともいえる主人公が、ニコラ・ウォーカー演じるキャシー・スチュワート警部です。
しかし、シリーズを追いかけてきたファンにとって、最大の関心事であり、そして最も胸を痛めるのが「キャシーが死亡する」という衝撃の展開ではないでしょうか。
「信じられない」「なぜ死ななければならなかったの?」
この記事では、そんなファンの悲痛な叫びにお応えするべく、
ー キャッシーは本当に死亡したのか?
ー キャッシー降板の理由
ー 新・キャストは誰?
といった、キャシー役の女優ニコラ・ウォーカーをめぐる、あなたの全ての疑問に答えていきます。
【結論】キャシー死亡|あまりに衝撃的なラストを解説
多くのファンが今もなお受け入れがたいと感じている事実ですが、結論からお伝えすると、「埋もれる殺意」の主人公キャシー・スチュワートは死亡します。
海外のレビューでは「Yikes!(うえっ!)」「Totally unexpected(完全に想定外)」といった言葉が並び、この結末がいかに視聴者に衝撃を与えたかが伝わってきますね。
本当に、まさかの展開で、見終わったあと涙目で呆然とした視聴者も多かったのではないでしょうか。
キャシー死亡はシーズン4の最終話
キャシー・スチュワートが命を落とすのは、シーズン4「埋もれる殺意~30年目の贖罪~」の最終話(第6話)です。
長年の勤務による精神的な疲労と、退職を目前に控えた複雑な心境にあるきゃしー・スチュワート。
あまりにも突然に、そして悲劇的な形で物語から姿を消すことになります。ファンの間では「キャシー最後の事件」として、忘れられないエピソードとなりました。
死因は捜査と無関係の悲劇的な交通事故
キャシー・スチュワートの直接的な死因は、自動車事故です。
事件の捜査を終え、車を運転していたキャシー・スチュワートでしたが、仕事のストレスや私生活での悩みから注意が散漫になっていたところを、盗難車に衝突されてしまいます。
犯人に殺害されたり、事件の黒幕に消されたりしたわけではないのです。
あくまで偶発的な事故だったという点が、この結末のリアルさと残酷さを際立たせています。
懸命な治療もむなしく、脳に受けた損傷は深刻で、意識を取り戻すことはありませんでした。
お父さんの留守電に残されたメッセージや、長年の相棒であるサニー・カーンが静かに読み上げる弔辞のシーンは、シリーズ屈指の涙を誘う名場面です。
キャシー役の俳優ニコラ・ウォーカーが降板した本当の理由
これほどまでに愛されたキャラクターがなぜ死ななければならなかったのか。
ニコラ・ウォーカーの降板の理由が何だったのか?「不仲説」や「スケジュールの都合」といった単純な理由だったのか?調べてみました。
俳優の都合ではなかった
ニコラ・ウォーカーの降板は、本人と、このシリーズの脚本家であるクリス・ラングとの間で、長い時間をかけて話し合われた「共同の決定」だったそうです。
つまり、これはクリエイターと俳優の深い信頼関係から生まれた芸術的な決断でした。「埋もれる殺意」の、ドラマとしてのクオリティの高さを考えると、納得感のある理由ですね。
人間的な刑事の結末としての「死」
2人はシーズン3の頃から、キャシー・スチュワートというキャラクターの物語をどのように完結させるべきかについて考えていたと語っています。
その結論が、キャシー・スチュワートの「死」だったのです。
被害者に深く共感し、その痛みを自身のものとして受け止めてしまうキャシー・スチュワートは、実に人間的な刑事でした。
長年にわたって悲惨な事件に向き合い続けた結果、精神的に疲弊し壊れていく。そのリアルな姿を描くためには、「死」という結末が避けられないものだったのです。
ファンに愛された主人公、キャシー・スチュワート警部の魅力
キャシー・スチュワートは、ロンドンの警視庁に勤務する警部(DCI)です。
何十年も前に起きた未解決の殺人事件、いわゆる「コールドケース」を専門に扱います。
最大の魅力は、その深い共感力にあります。コールドケースになり忘れ去れた事件の被害者・関係者の辛さ・悲しみは想像を絶するものがあります。
そんな忘れ去られた被害者の人生を丁寧に掘り起こし、遺された家族の悲しみに静かに寄り添うキャシー・スチュワートの姿は、単なる刑事ドラマの枠を超え、深いヒューマンドラマとして視聴者の心を打ちました。
一方で、仕事にのめり込むあまり、私生活では多くの葛藤を抱える一人の女性としての姿もリアルに描かれています。
その人間味あふれるキャラクターが、サニー・カーンとの軽妙で心温まるやり取りと相まって、このシリーズの大きな魅力となっていました。
海外のファンからは「Nicola Walker IS Unforgotten(ニコラ・ウォーカーこそが忘れられない存在だ)」という声が上がるほど、その存在は絶対的なものでした。
キャシー亡き後の「埋もれる殺意」はどうなる?
主人公の死という大きな衝撃を経て、『埋もれる殺意』の物語は終わってしまうの?
安心してください!キャッシーの死亡後も、シリーズは続いています。
ファンの声は?キャシーの死をめぐる様々な反応
キャシー・スチュワートの死に対して、ファンの反応は様々です。
「なぜ殺す必要があったの?幸せに引退させてあげたかった」
「あまりに悲しすぎる結末だ」
といった、その死を悼み、受け入れられないという声が数多く寄せられました。
その一方で、
「これこそがリアルな人生だ。素晴らしい脚本だった」
「悲しいけれど、このシリーズをこれからも応援する」
といった、制作者の意図を汲み取り、その大胆な決断を称賛する声も少なくありません。
いずれにしても、キャシー・スチュワートの不在は計り知れないほど大きいということが伝わってきますね。
シーズン5から登場する新しい相棒ジェシカ・ジェームズ
ファンの期待と不安が入り混じる中、キャシー不在のシーズン5「埋もれる殺意~6年の封印~」が放送されました。
シーズン5では、ついにサニー・カーンの新しい上司が登場しました。
それが、ジェシカ・ジェームズ警部です。この新しい警部を演じるのは、アイルランド出身の女優シニード・キーナン。
ジェシカ・ジェームズ警部は、やや高圧的。
なので、当初はサニー・カーンと衝突します。サニー・カーンも、最愛の相棒を失ったばかりで心を閉ざしていました。
しかし、ジェシカ・ジェームズの能力や正義感も見えてきて、シーズン終わりには信頼関係の芽生えが見え始めました。
なお、シーズン6「埋もれる殺意~3年の悔恨~」全6話は、WOWWOWで2025年6月28日から放送予定!楽しみですね。
コメント