イギリスの本格ドラマに欠かせない存在、俳優ニコラ・ウォーカー。「埋もれる殺意」のキャシー・スチュアート警部役で見せる人間味あふれる刑事役でファンになった方も多いでしょう。
そんなニコラ・ウォーカーの現在の活躍を知るほどに、「若い頃はどんな俳優だったのだろう?」と気になる方も少なくありません。
この記事では、信頼性の高い情報に基づき、ニコラ・ウォーカーのキャリアの原点である「若い頃」の姿から、現在の活躍に至るまでの軌跡、そしてプライベートな一面までを詳しく解説します。

ニコラ・ウォーカーの近年の最高傑作、「埋もれる殺意」のキャッシー・スチュワート警部役。
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若い頃のニコラ・ウォーカーはどんな女優だった?代表作「捜査官クリーガン」時代と現在を比較
多くの視聴者がニコラ・ウォーカーを認識したのは、近年のヒット作である場合が多いですが、そのキャリアは1990年から続いています。
特に、キャリア初期の作品では、現在とはまた違った魅力を発見することができます。
20代の出世作「捜査官クリーガン」での姿
ニコラ・ウォーカーが20代後半で出演した代表的な作品が、1997年から放送されたドラマ「捜査官クリーガン(原題:TOUCHING EVIL)」です。この作品でニコラ・ウォーカーは、俳優ロブソン・グリーンが演じる主人公の相棒となる女性刑事スーザン・テイラー役を務めました。

「捜査官クリーガン」出演の20代後半のニコラ・ウォーカー!若いけれど、今とそんなに変わらないですね。
当時の姿は、まだ若々しさが残っていますね。同時に、シリアスな犯罪捜査に挑む刑事役として、すでに演技派俳優としての片鱗を存分にうかがわせます。印象的な鋭い眼差しは、昔も今も変わらず。その中に繊細さを感じさせる演技は、この頃から一貫しています。
ちなみに、このときの共演者ロブソン・グリーンといえば、ミステリーファンなら「グランチェスター」の刑事役でおなじみですね。
「捜査官クリーガン」は現在、日本ではDVD未発売です。ただ、英国では再放送や配信もあるため、VPNサービスを利用すれば視聴可能な場合があります。(※視聴方法は地域・時期により異なりますのでご確認ください。)
現在の洗練されたイメージとの比較
一方で、2018年から放送されたドラマ「ザ・スプリット 離婚弁護士(原題:The Split)」では、ファッショナブルな敏腕弁護士ハンナ・スターン役を演じ、その洗練されたイメージに多くの視聴者が衝撃を受けました。

刑事役ではないニコラ・ウォーカー!「ザ・スプリット 離婚弁護士」ではファッショナブルで美しい弁護士役です。
『埋もれる殺意』などで見せる実直な刑事のイメージとは対照的。洗練されたボブヘアとスタイリッシュなファッションに身を包んだ姿は、「こんなにも雰囲気が違うのか」と大きな話題になりました。
若い頃の素朴な魅力から、年齢と経験を重ねたからこそ表現できる大人の魅力まで、そのすべてがニコラ・ウォーカーの多面的な才能を示しています。
デビューから「埋もれる殺意」までのキャリア年表と代表作解説
ニコラ・ウォーカーの深みのある演技は、一朝一夕に築かれたものではありません。その原点は、若い頃からの地道なキャリアの積み重ねにあります。
演劇で磨いた演技力:女優活動のスタート
1970年5月15日、イギリス生まれのニコラ・ウォーカー。
1990年から俳優としての活動を開始しました。キャリアの初期にはテレビだけでなく、舞台演劇の世界でも精力的に活動し、着実にその実力を磨いていきました。
その高い演技力は演劇界でも高く評価されており、2013年、舞台「夜中に犬に起こった奇妙な事件」でローレンス・オリヴィエ賞最優秀助演女優賞を受賞(出典:The Guardian)。ローレンス・オリヴィエ賞は、イギリスで最も権威ある演劇賞の一つなんです。
この受賞歴は、ニコラ・ウォーカーが映像作品だけでなく、舞台でも観客を魅了する本物の実力派であることを証明していますね。
『MI-5』で不動の人気を獲得
ニコラ・ウォーカーの名前がイギリス国内で広く知られるきっかけとなった作品の一つに、2002年から放送された大人気スパイサスペンス「MI-5 英国機密諜報部(原題:SPOOKS)」が挙げられます。

「MI-5 英国機密諜報部」に出演していた2003年頃のニコラ・ウォーカー
ニコラ・ウォーカーは分析官ルース・エヴァーシェッド役でシーズン2から出演。
知的で誠実、時に複雑な感情を抱える役柄を繊細に演じきり、シリーズに欠かせない人気キャラクターとして視聴者から絶大な支持を得ました。
『埋もれる殺意』で見せた円熟の演技
そして、ニコラ・ウォーカーのキャリアを語る上で絶対に外せないのが、2015年から放送された「埋もれる殺意(原題:UNFORGOTTEN)」です。
ニコラ・ウォーカーが演じた主人公の警部キャシー・スチュアートは、未解決の過去の事件(コールドケース)の真相を粘り強く解き明かしていく人物です。
派手さはないものの、被害者や遺族の痛みに寄り添い、真実を追求する姿は深い共感を呼び、世界中のドラマファンから絶賛されました。
この作品は、ニコラ・ウォーカーの円熟した演技力を堪能できる最高傑作と言えるでしょう。
若い頃に出会った?夫バーナビー・ケイとの馴れ初めとプライベート
ニコラ・ウォーカーの私生活はあまり公にされていませんが、公表されている情報から、その堅実な人柄がうかがえます。
「ニコラ・ウォーカーの夫は誰?」という疑問を持つ方もいますが、パートナーは同じくイギリスの俳優であるバーナビー・ケイです。

自然体の仲良し夫婦って感じですね。夫のバーナビー・ケイも俳優さんです。
二人が出会ったのは1994年、ニコラ・ウォーカーがまだ20代前半だった頃に出演した舞台作品での共演がきっかけでした。
まさに「若い頃に出会った」二人であり、長い交際期間を経て2006年に結婚。現在、二人の間には一人の息子がいます。
キャリアの早い段階で出会ったパートナーと、共に俳優として支え合いながら家庭を築いているのです。
ニコラ・ウォーカーの出演作、どれから観るべき?おすすめ作品ガイド
ニコラ・ウォーカーの作品に興味を持ったものの、「たくさんあってどれから観ればいいかわからない」という方のために、目的別のおすすめ作品を紹介します。
初心者におすすめ:『埋もれる殺意』と『警部補アニカ』
まずニコラ・ウォーカーの魅力を知りたいなら、代表作「埋もれる殺意」は必見です。重厚な人間ドラマとサスペンスを堪能できます。
もう少し軽やかに楽しめる作品がお好みなら、主人公が視聴者に語りかけるというユニークな演出が特徴の「警部補アニカ ~海上殺人捜査ファイル~」もおすすめです。
これらの作品は、WOWOWやAmazonプライム・ビデオなどの動画配信サービスで視聴できます。(一部有料ですので、ご確認ください。)
違う一面を見るなら:『ザ・スプリット 離婚弁護士』
「刑事役以外のニコラ・ウォーカーを見てみたい」という方には、「ザ・スプリット 離婚弁護士」を強く推薦します。仕事と家庭の間で揺れ動く現代女性の姿を、リアリティたっぷりに演じています。そのファッション性の高さも必見です。
まとめ:ニコラ・ウォーカーの魅力は若い頃からの経験と演技力の賜物
この記事では、ニコラ・ウォーカーの「若い頃」をテーマに、そのキャリアの原点からプライベート、そして現在の活躍までを詳しく解説しました。
20代で出演した「捜査官クリーガン」での若々しい姿から、現在の「埋もれる殺意」で見せる円熟した演技に至るまで。
ニコラ・ウォーカーは常に役柄と真摯に向き合い、俳優としての道を歩み続けてきました。その魅力は、若い頃からの地道な経験の積み重ねと、弛まぬ努力によって培われた確かな演技力に裏打ちされているんですね。
これからニコラ・ウォーカーの作品を観る際には、その長いキャリアの軌跡にも思いを馳せてみるのも乙なものですね。
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