「えっ、主人公が死ぬの!?」
イギリスBBCの大人気ミステリードラマ「ミステリーインパラダイス(原題:Death in Paradise)」で、初代警部補リチャード・プールがシーズン3で突然の”死”を迎えるという衝撃展開は、多くの視聴者に衝撃を与えました。
この記事では、
- リチャード死亡シーンと演出の意図
- 俳優ベン・ミラーの降板理由
- リチャードが”再登場”する名シーン
を徹底解説。ネタバレを含みますが、気になる方はぜひ最後までご覧ください!
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ミステリーインパラダイス|リチャードが死亡したのはシーズン3第1話!突然の展開に視聴者騒然
大人気ミステリードラマシリーズ「ミステリーインパラダイス」の初代警部補が、リチャード・プール(Richard Poole)(演:ベン・ミラー)です。
常夏の楽園でスーツ姿を貫く几帳面で変わり者なですが、知的でユーモアもあり、みんなに愛され信頼されるようになっていきます。
そんなリチャードが死亡したのは、シーズン3第1話(原題:Death of a Detective)の冒頭です。
リチャードは大学時代の旧友4人と再会した同窓会の場で、突然殺害されてしまいます。発見されたのは、プールサイドの椅子に座ったまま、左胸にナイフが刺さったリチャードの遺体。

オーマイガッド!
まさかの展開に、言葉を失ったのは筆者だけではないはず。主要キャラが殺害されるという異例の展開に、英紙The Guardianも「衝撃的な幕開け(A shocking opener)」と評しました。
演出上の伏線も見事で、車を降りたときの意味深なリチャードの表情に、少しひっかかった視聴者もいると思います。
主演俳優ベン・ミラーの降板理由|家族を優先した決断
では、なぜリチャードは”殺された”のでしょうか。
その理由は、俳優ベン・ミラー自身の降板希望にありました。BBC公式インタビューによれば、撮影当時ベンには生まれたばかりの息子がいましたが、『ミステリーインパラダイス』の撮影地であるカリブ海・グアドループ島に長期間滞在する必要があり、家族と過ごせる時間が大きく制限されていたとのこと。
I had just had a baby and I wanted to come home…
― Ben Miller, Digital Spy(2014年4月)
島での撮影は毎回約6カ月以上。医療・教育施設も限定的で、家族を同行させるのも難しい環境でした。
さらに、ロンドンから撮影地までの移動時間は最短でも約9時間、乗継を含めると17時間以上かかることも。そう簡単に行き来できる場所ではありません。

これは、物理的な問題ですから、仕方ないですね。
結果、ベン・ミラーは「家庭を優先する」決断をし、シーズン2終了時に降板を申し出ました。
降板発表は2013年4月、同年9月にはパートナーとの再婚も報じられ、後に第二子も誕生。人生の転機を迎えていたことが分かります。
死に方にも“ミステリー”を|殺害演出は本人のアイデア
降板の仕方も、ただ任期満了で帰国という形ではなく「主人公が殺される」という異例の展開になったのは、実はベン・ミラー本人の希望によるものでした。
ドラマシリーズで主人公が交代するということは、他のドラマでも見たことがありますが、いきなり殺害され、ミステリーの要素になるという衝撃展開は珍しいといえます。
彼はBBCのインタビューで、「刑事ドラマだからこそ、主人公の死が一番インパクトがある」「視聴者へのサプライズとしてミステリー要素を持たせたかった」と語っています。
これは単なる“卒業”ではなく、物語に強烈な余韻を残す演出として機能しました。
死んだはずのリチャードが再登場?シーズン10での感動シーン
ファンにとって嬉しいサプライズが、2021年放送のシーズン10第6話。
リチャードはなんと、“幽霊”として再登場したのです。
この回では、カミールの母・キャサリンが自宅で襲われ重傷を負い、カミールがパリから駆けつけるというストーリー。カミールが久々に登場しただけでも、ファンにとっては歓喜の回です。
キャサリンの予断を許さない容態に、ビーチでひとり涙するカミール。その前に、突然リチャードが現れます。
もちろん実在ではなく、彼女の心の中に浮かんだイメージですが、スーツ姿のリチャードがいつものように理屈っぽく、でも温かく語りかけます。
しなかったことや伝えなかったことを後悔するのは、時間の無駄。今からやることが大事。
この名シーンは英BBC公式X(旧Twitter)でも話題に。ハッシュタグ #DeathInParadise のトレンド入りも記録しています。
死んでもなお、カミールを支えてくれているリチャード。これは見逃してほしくない感動シーン、神回です。
まとめ:リチャードは“死してなお愛される”キャラクター
「ミステリーインパラダイス」でリチャードが退場してから10年以上が経ちますが、今なお彼の人気は健在です。
- 降板の背景には俳優の家族愛とライフバランスの葛藤
- “死”という大胆な退場で視聴者に強烈な印象を残し
- そして後年には幽霊として感動の再登場も果たす
主人公の死をここまで有機的に物語に活かしたドラマは、そう多くありません。
ミステリーの舞台にふさわしく、リチャード・プールという存在もまた“謎と余韻”を残して、今も視聴者の心に生き続けているのですね。
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