イギリスドラマ「ミステリーインパラダイス(原題:Death in Paradise)」の魅力は、カリブ海の実在の島で撮影されていることです。
作り物ではない、本物の南国の景色はまさにパラダイスです!そこでなぜか次々と殺人事件が起こるんですけどね(笑)
本記事では、そんな「ミステリーインパラダイス」が撮影されているロケ地・グアドループ(Guadeloupe)についてご紹介!
ー グアドループってどういう場所?
ー 所要ロケ地の場所と見どころは?
ー 日本からの行き方は?
などを、詳しく解説します。
次の休暇は、あなたもミステリーインパラダイスの聖地巡礼に出かけているかも!?
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ミステリーインパラダイス|セント・マリー島って実在するの?
ミステリーインパラダイスの舞台は、カリブ海にあるセント・マリー島というイギリスの海外領土という設定です。イギリス領土なので、イギリスから警部補が1人送り込まれてくるのですね。
このセント・マリー島は、架空の島です。実在しません。
ドラマの設定では、東カリブ海にあり、160平方キロメートルくらいの大きさ、過去の歴史から住民の一部がフランス人であるということになっています。実際には、そのような島はありません。
ミステリーインパラダイス|ロケ地のグアドループってどこ?
ミステリーインパラダイスのロケが行われているのは、「グアドループ(guadeloupe)」です。
あまり聞き馴染みのないグアドループ。どこにあるのか、どんなところなのかを、詳しく調べてみました。
グアドループ|地理・行政区分
グアドループ(Guadeloupe)、カリブ海の南部、西インド諸島のなかのリーワード諸島にあります。1つの島ではなく、複数の島々から構成されています。
主要な島は、「バス=テール島」と「グランド=テール島」で、この2つの島が蝶の2枚の羽根のように見えるのが特徴なんです。この、島の名前は、フランス語でBasse=低い、Terre=土地、Grande=大きい、Terre=土地という意味です。
グアドループというのは、独立国ではなく、フランスの海外県(領土)なのです。ドラマ内ではイギリスの領土という設定ですけどね。
EUに加盟している地域なので、海外県という扱いで、政治などの制度もフランス本土とほぼ一緒です。
独立運動もないわけではないようですが、2025年6月時点で独立はしていません。
言語・通貨・気候など
グアドループの公用語はフランス語ですが、地元の方々はアントイル・クレオール語(Guadeloupean Creole)という言語も話すようです。このクレオール語は、フランス語をベースに、西アフリカやカリブの言葉がミックスされた言語で、リズミカルなところが特徴だそうです。
このクレオール語、筆者は勝手に、ドウェインみたいな喋り方かなあと思いました。でも、調べたらドウェインは普通にイギリス生まれイギリス育ちでしたので、全然違いました。失礼しました。
通貨はユーロが使われており、日本のクレジットカードも比較的使えるようです。
気候は、熱帯気候で、雨季と乾季があります。雨季は6月から10月くらいまで。この季節には、スコールがあるので、雨具が手放せません。
昼間は強い日差しが降り注ぐグアドループですが、夜間は気温が20度くらいまで下がるので、涼しくなります。
面積は 1,705 km²で、人口は40万人ほどです。
ミステリーインパラダイス|グアドループのどこで撮影されているの?
ミステリーインパラダイスの撮影が主に行われているのは、グアドループ諸島のバス=テール島(左側の羽根のような島)の北西部にある「デエエ」という街です。スペルは「Deshaies」ですが、「デエエ」と読むそうです。デエエは、カリブ海をのぞむビーチと、反対側の山岳地帯に挟まれた場所に位置しているので、様々な景色が楽しめる街です。
「デエエ」という名前でグーグル・マップを調べてみたのですが、フランス本土にも同名の街がありました。おそらくかつて島に上陸したフランス人が、本土の街の名前を使ってグアドループの街に「デエエ」という名前を付けたのだと思います。
グアドループに実在する建物の紹介
ドラマ「ミステリーインパラダイス」に登場する建物は実際にあるのか?調べてみました。
オノレー署
ドラマ「ミステリーインパラダイス」で毎回登場するオノレー署の建物は、実在します。
この建物は、もともと、隣接するデエエ教会堂の神父さんの執務室だったそうです。
グーグル・マップで調べると、まるで本物の警察署かのように「Honoré Police Station」とピンが打ってあって、笑えます。これ、ドラマのことを知らない人だったら、警察署だと思い込んじゃいますよね。
みなさんも、ぜひグーグル・マップをチェックしてみてくださいね。
オノレー署は、撮影で使っていないときは、観光客向けに有料で開放しているようです。デスクとか、奥にある留置室がドラマそのままにあり、訪れたファンが興奮してSNSに載せていました。
キャサリンのバー
事件解決のお祝いやらなんやらでみんなが集まるのが、キャサリンのバーです。
カミーユのママで、シーズン途中で町長になったキャサリンの経営するバーですね。
このバーも実在します。「Le Madras」という飲食店で、実際に営業しているそうです。
グーグル・マップで調べてみると、オノレー署の建物から海に向かって歩いてすぐのところにありました。この距離なら、署員たちの行きつけになるのがよくわかりますね。
実際に営業しているので、ドラマのワンシーンさながらに食事をしたりビール飲んだりできるそうです。
個人的には、ドウェインと飲みたいと思います。長くなりそう!(笑)
歴代警部補の家
歴代警部補の家は、ビーチにポツンとある”ほったて小屋”。
こちらの建物も、実在します。
場所は、デエエから車で10分くらいのところにある「プラージュ・ドゥ・ラ・ペルル(Anse de la Perle)」というビーチです。
このビーチは、特に砂がきめ細かく、海水の透明度も高いことで有名です。ドラマでも、幾度となく映し出されますよね。
歴代警部補の家は、干潮時にだけ現れる岩場の上に設置されているそうで、普段はフェンスに囲まれているそうです。オノレー署とは違って、観光客が中に入ることはできません。でも、近くの砂浜に立つだけでも、十分にミステリーインパラダイスの世界観に浸れるようで、人気スポットとなっているそうです。
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上記の他にも、多くの実在する建物(ホテルや別荘など)がドラマ内で使用されています。
個人的には、リチャードが死亡したテラスのある部屋、あそこに行ってみたいです。
ドラマ聖地巡礼ツアーもある!
グアドループは、歴史的にはかなり不遇で、相当貧しい地域だったようです。
でも、ミステリーインパラダイスのロケ地となり、一躍有名に!
なんと、ドラマの聖地巡礼ツアーを主催している地元民もいて、ドラマファンたちを楽しませているようです。エキストラとしてドラマに参加したことのある主催者が、ドラマ撮影の裏話を聞かせてくれるそうです。
うわー、筆者もぜひ聖地巡礼ツアーに参加したいです!
グアドループで、緑色のトカゲをみつけただけで、ファンなら興奮しちゃいそうですよね。
日本からグアドループへ行く方法
もうこうなったら、グアドループに行こう!と思った方(私も含む)のために、日本からグアドループへ行く方法を調べてみました。
直行便はないみたい
日本からグアドループへの直行便は、ないみたいです。まあ、ないですよね。
ヨーロッパや北米での乗り継ぎが必要です。
具体的な旅程イメージ
日時や時間帯によって異なりますが、筆者が調べたときには、以下のようなルートがみつかりました。
- フランス・パリ経由 羽田空港→シャルル・ド・ゴール空港→ポアンタピートル空港
- カナダ・モントリオール経由 成田空港→モントリオール・ピエール・エリオット・トルドー空港→ポアンタピートル空港
- オランダ・アムステルダム経由 成田空港→アムステルダム・スキポール空港→シャルル・ド・ゴール空港→ポアンタピートル空港
いずれも、飛行機に乗っている時間だけでも20時間くらい。乗り継ぎの時間があるので、トータルで片道30時間前後は見たほうがよさそうです。ハードルがとてつもなく高い聖地巡礼ツアーですね!
必要なパスポート・ビザ情報
それでも、グアドループに行く!という勇者のために、ビザ情報などを調べてみました。
パスポートは、残存有効期間が90日以上残っていれば大丈夫です。EUと同じですね。
ビザは、フランス本土と同じで、日本国籍の方は、90日以内の観光であればビザは不要です。2026年からETIAS(欧州渡航認証制度)が導入される予定なので、そのあたりは最新情報をチェックしてください。
日本から聖地巡礼に行ったよ−!という勇者がいたら、ぜひぜひご報告をお待ちしております。
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