「父は殺人鬼」――この衝撃設定で話題をさらった異色の犯罪ドラマ「プロディガル・サン 殺人鬼の系譜(Prodigal Son)」。
心理戦×家族の業という独特の切り口が好評を博しましたが、残念ながらシーズン2で打ち切りが決定。ファンの間には落胆と未練が残りました。
本記事では、
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なぜシーズン3は制作されなかったのか(打ち切り理由)
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キャストの注目プロフィール(日系俳優ケイコ・アジェナも!)
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シーズン2最終話のネタバレと考察
について、独自視点と信頼性ある情報ソースをもとに、わかりやすく解説します。
なぜシーズン2で打ち切り?シーズン3が消えた理由
大ヒットスタートを切ったにもかかわらず、たった2シーズンで打ち切りとなってしまった「プロディガル・サン 殺人鬼の系譜」。その背景には、視聴率だけでは語れない複雑な事情がありました。
理由①:視聴率の低迷と「既視感」
シーズン1(2019年)は、米国FOXで全米平均約360万人の視聴者を獲得し、好調な滑り出しとなりました(出典:TV Series Finale)。
しかし、シーズン2(2021年)に入ると数字は下降線をたどり、最終回時には200万人を下回る結果に。
要因として挙げられるのが「既視感」。
主人公が連続殺人犯の父と心理戦を繰り広げる構図は、『羊たちの沈黙』や『ハンニバル』を彷彿とさせました。視聴者からは
「斬新さが薄れてきた」
「似たような設定の作品が多すぎる」
という声がSNSや掲示板で散見されていました。
理由②:主演マイケル・シーンの多忙スケジュール
父マーティン役のマイケル・シーンは、映画『フロスト×ニクソン』やドラマ『グッド・オーメンズ』などで知られる大物俳優。
彼は演劇活動・政治活動・慈善活動にも精力的で、スケジュール確保が困難でした。
制作チームはマイケル・シーンの出演負担を減らすため、シーズン2ではキャサリン・ゼタ=ジョーンズという大物女優を新キャストに投入したものの、ストーリー上シーンを減らすにも限界があり、制作継続は困難だったようです。
関係者のコメントは出ていませんが、海外ドラマファンの間では
「マイケル・シーンの拘束(スケジュール確保)の難しさが致命的だったのでは」
という考察が多数見られます。
理由③:救済策は実らず
FOXでのキャンセル後、一部ファンはNetflixやHBO Maxなど他の配信プラットフォームによる“救済”を期待しました。
実際、海外ファンによる署名運動(change.org)も立ち上がっていました。
しかし、2022年時点でどの配信会社も獲得に動かず、シリーズの復活は断念されました。
キャスト紹介|癖強キャラと実力派揃いの俳優陣
「プロディガル・サン 殺人鬼の系譜」の魅力を支えたのは、強烈なキャラクターを演じきったキャスト陣の存在。ここでは、主要キャラクターを演じた俳優たちのプロフィールや注目ポイントをご紹介します。
トム・ペイン|マルコム・ブライト役
イギリス出身。1982年生まれ。『ウォーキング・デッド』のジーザス役でブレイク。繊細さと狂気を併せ持つ演技で“闇落ちしかけのヒーロー”を体現しています。
マイケル・シーン|マーティン・ウィットリー役
『グッド・オーメンズ』のアジラフェルで日本でもお馴染み。娘は女優のリリー・シーン。プライベートでは3児の父。
→ 若い頃の写真を見ると「誰これ!?」と言いたくなるほどのイケメン俳優だったのは意外かも?
ケイコ・アジェナ|イドリサ・タナカ役
日系アメリカ人俳優で、1973年ハワイ生まれ。代表作は『ギルモア・ガールズ』のレーン役。『プロディガル・サン』では、サイコな世界観における“癒し枠”として人気を集めました。
→ マルコムへの片想いを隠しきれないシーンは毎回ニヤニヤ必至。
最終回ネタバレ|マーティンとマルコム、父子の決裂
「プロディガル・サン 殺人鬼の系譜」シーズン2第13話「The Last Weekend」は、まさかのラスト。
父との逃避行
脱獄したマーティンとマルコムが逃走を続ける中、「人を助けることで自分が変わったと証明したい」と語るマーティン。失踪した女性を捜すことになります。
事件の犯人は地元の保安官ドン。暴行を加えようとするマーティンに、マルコムが「やってくれ」と依頼する、父子のねじれた信頼関係が見て取れる衝撃展開です。
父との最終対決
女性救出後、マルコムは父に手錠をかけようとします。激昂したマーティンはナイフを抜き、「お前が暴力を求めた」と逆ギレ。
結果、マルコムは父を刺し、「やはり俺たちは同じだ」と言いながら倒れるマーティンで幕。
→ 続編を前提とした“未完の終わり方”です。打ち切りが決まった後に編集された形跡はないので、当初はシーズン3を作る前提だったことが見てとれます。
まとめ|未完の傑作、再評価の機運に期待!
「プロディガル・サン 殺人鬼の系譜」は、ジャンルの枠を超えたダークファンタジー・ファミリードラマとして、一定の支持を集めた作品です。
現在でもSNSでは再評価の声が多く、「復活希望」の声も根強い状態です。
特に、
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狂気と正義のはざまで揺れる主人公マルコムの造形
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マイケル・シーンの怪演
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ダークな中に散りばめられたユーモアやヒューマンドラマ
は、今見ても色あせない魅力です。
再配信やスピンオフの可能性はゼロではありません。未視聴の方は今のうちにチェックしておくことをおすすめします!
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