イギリスのトップ俳優、ショーン・エヴァンス。長年の代表作『刑事モース~オックスフォード事件簿~』で若きエンデバー・モースを演じきった彼の「現在」の活躍、気になりますよね!
「ショーン・エヴァンスの新たな主演作が見たい!」という思いが止まらないのは私だけではないはず。
この記事では、2026年に放送予定のショーン・エヴァンス主演最新ドラマの情報を中心に、ショーン・エヴァンスが設立した制作会社の情報や話題になった過去の出演作など、彼の現在の活動を深掘りしてご紹介します。
ショーン・エヴァンスの最新主演ドラマは何ですか?
ショーン・エヴァンスの“次の主演作”として、今大きな注目を集めているのが、スパイドラマ 『Betrayal(原題)』 です。
撮影はすでに2025年に入ってからスタートしており、マンチェスターとリバプールでロケが行われています。
「Betrayal(原題)」で演じるMI5工作員ジョン・ヒューズとは?
ショーン・エヴァンス主演の最新作『Betrayal(原題)』は、2026年にイギリスのITVで放送予定の作品です。ITVといえば、まさに『刑事モース~オックスフォード事件簿~』を手がけた放送局。ファンとしてはそれだけでも期待値が一気に上がりますよね。
ショーン・エヴァンスが今作で演じる主人公は、MI5(情報局保安部)に所属するジョン・ヒューズ。


彼は、かつて対テロ戦争の最前線で戦ってきた経験豊富なベテラン工作員です。しかし、国家安全保障の脅威の形が変化した現代のMI5では、組織の価値観もより進歩的な方向に変わりつつあります。
ジョンは、そんな“新しいMI5”の価値観や働き方に順応しなければならず、そのギャップに苦しむという、非常に現代的な悩みを抱えた人物です。
さらに私生活では、医師の妻と二人の子どもを持つ40代半ばの父親という設定。
『刑事モース』のような「孤独な天才刑事」とはまったく違う、仕事・家庭・新しい環境の間で揺れ動く等身大の中年男性。
ショーン・エヴァンスがこの役をどう演じるのか、とても見応えのあるドラマになりそうです。
『Betrayal』のあらすじと共演者情報
ストーリーは、MI5の諜報員ジョンが、ある時、直感に従ってギャング団とつながりのあるイラン系英国人の男と連絡を取ったことから始まります。情報を得ようとしたジョンでしたが、その男は銃殺され、ジョンはその銃殺犯人を殺してしまうのです。
この接触がきっかけで、ジョンはMI5の内部調査の対象となってしまい、上層部から厳しい追及を受けることに。さらに妻のクレアも、ジョンの秘密主義に悩みを深めていきます。
しかし、ジョンは仕事を手放すことができず、事態は複雑化。そんな中、彼の仕事を引き継ぐよう指示された諜報員メヘリーン・アスカリ=エヴァンスが味方になってくれます。
その後、イラン政権内の強硬派が陰謀に関わっていると確信したジョンは、攻撃を阻止できるのか――手に汗握る展開が予想されます。
共演陣も豪華です。ジョンを支えるパートナーのクレア役をロモーラ・ガライが、ジョンの協力者となる諜報員メヘリーン・アスカリ=エヴァンス役をザーラ・アーマディが、上司のシモーヌ・グラント役をニキ・アムカ=バードが演じます。
『Betrayal』の放送はいつから?
『Betrayal(原題)』は、2026年に英ITVで放送される予定です。、2025年に入ってからすでにマンチェスターとリバプールで開始されているようなので、楽しみでワクワクします。
ショーン・エヴァンスが制作会社を設立したって本当?
ショーン・エヴァンスは、俳優としてだけでなく、作品を世に送り出すクリエイターとしても活動の場を広げています。
Navarino Picturesの社長になったショーン
クリエイターとしての活動の基盤として、彼は2024年6月にNavarino Picturesという制作会社を立ち上げています。会社の公開情報を見てみたんですが、
- Director:SHAUN FRANCIS EVANS
- 誕生日:**/03/1980
- 職業:DIRECTOR&ACTOR
と書いてありました。本物ですねー。
このNavarino Picturesは、最新主演作『Betrayal(原題)』でMammoth Screenとともに共同制作に名を連ねています。そう、最新作はショーン・エヴァンス自身が主演と製作総指揮を兼任しているんです。
「刑事モース」でも最終シーズンあたりからショーン・エヴァンスは製作側に入るようになっていました。現在では、企画段階から作品全体に関わるという、新たなキャリアの段階に入ったことを示していますね。彼のこだわりが詰まった作品がこれからたくさん見られるかもしれない、と思うと本当に楽しみですね!
「Navarino」という名前の由来は?
ショーンの会社名「Navarino」とは何なのだろうと少し調べてみたのですが、どうやらギリシャの歴史的な港町の名前のようです。 ギリシャ独立戦争の鍵となった1827年の「ナヴァリノの海戦」が起こった場所です。この海戦は、帆船時代の最後の大海戦と呼ばれ、イギリス、フランス、ロシアの連合艦隊が勝利しています。
ショーン少年が幼い頃「ナヴァリノの海戦」の話が好きだったのかなあ、なんて想像しちゃいました。イギリス人にとってこの海戦がどのようなナラティブで語られているのかわかりませんが、「Navarino」という地名の持つ意味がショーンの目指すクリエイターとしてのあり方となんかしらのシンクロをするのでしょう。
最新作『Betrayal』以外の直近の出演ドラマ・映画は?
『刑事モース』の他にも、ショーン・エヴァンスは次々と話題作に出演し、俳優としての幅を広げています。彼の直近の出演作から、特に話題になった作品をご紹介します。
『原潜ヴィジル 水面下の陰謀』では緊迫感あふれる軍人役を熱演!
イギリスで空前の大ヒットを記録したクライムミステリー『原潜ヴィジル 水面下の陰謀』シーズン1(2021年)にも、ショーン・エヴァンスは出演しています。
この作品は、原子力潜水艦「ヴィジル号」内で起きた殺人事件を、密室空間と地上から捜査するサスペンスです。
ショーン・エヴァンスは、「ヴィジル号」の乗組員であるエリオット・グローヴァー准尉(イギリス海軍の士官)を演じました。ヒゲ面がワイルドで、船員っぽさを増していますね。

閉鎖的で逃げ場のない空間で、海軍と警察、MI5が絡み合う緊迫した展開の中で、彼の演技が光っています。
このドラマは、2025年11月現在、日本でもBS10 プレミアムfor Prime Videoで配信されています。
潜水艦という密室空間を舞台に、プライベートでもパートナーという2人の女性捜査官が驚愕の真相を突き止めるクライム・ミステリー。『刑事モース』とはまた違う顔のショーン・エヴァンスをぜひチェックしてみてください。
連続殺人犯を演じた話題作『連続殺人犯にとりつかれてしまった女ディリア・バルマーの正義』
ショーン・エヴァンスが、連続殺人犯という強烈な悪役に挑んだのが、2024年のドラマ『連続殺人犯にとりつかれてしまった女ディリア・バルマーの正義』(原題:Until I Kill You)です。(うぅ、知る限り一番ひどい邦題ではないかと思うのですが…、それはさておき。)
これは、実在した連続斧殺人犯ジョン・スウィーニーと交際し、生き延びた女性ディリア・バルマーの自伝がベースになった実話ドラマです。実際に半殺しの目に遭ってなんとか生き延びたディリアの、自作的著書「Living with a Serial Killer(原題)」がベースになっているんです。
ショーン・エヴァンスが演じたのは、連続殺人鬼のジョン・スウィーニー。

彼は、ディリアを魅了しつつも、次第に恐ろしい秘密と暴力的な本性を現します。繊細な演技を見せてきたモース役とは真逆の、型破りで激しい役どころをどのように演じきったのか、ぜひ注目したいところです。
このドラマは2024年に製作され、日本では2025年4月27日よりミステリーチャンネルで独占日本初放送されています。
まとめ:ショーン・エヴァンスの現在と今後のキャリア展望
ショーン・エヴァンスは、『刑事モース』という大役を終えた今、「MI5工作員」や「連続殺人犯」といった刺激的な役どころに次々と挑戦し、俳優としての才能をさらに開花させています。
人気シリーズの主演を長年務めたあと、その役の印象を払拭できずにその後いい役に恵まれない俳優もいますが、ショーン・エヴァンスにそんな悩みはないようです。
彼の「現在」の活動は、主演作『Betrayal(原題)』での製作総指揮兼任に見られるように、制作の分野にまで深く踏み込んでいます。もはや、単なる俳優という枠を超え、イギリスの映像界を牽引するクリエイターとしての地位を確立しつつあるといってもいいかもしれません。
彼の代表作『刑事モース~オックスフォード事件簿~』は、現在もAmazon Prime Videoなどで配信されていますので、最新作の配信を待つ間に、彼の原点となった名演を振り返るのもおすすめです。
とにかく、ますます活躍の場を広げるショーン・エヴァンス!今後の彼の動向と、Navarino Picturesが手がける作品の公開が非常に楽しみです!


