「お騒がせ探偵スペンサーシスターズ」は、ミステリー作家のママと元警察官の娘が事件を解決していくカナダのミステリードラマです。
この記事では、「お騒がせ探偵スペンサーシスターズ」の打ち切り理由、シーズン2の可能性はあるのか?をお届けします。
ドラマ感想(ネタバレあり)と主演キャストのリー・トンプソンについてもご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください!
お騒がせ探偵スペンサーシスターズ|打ち切り理由とシーズン2の可能性
お騒がせ探偵!スペンサーシスターズは、カナダのミステリードラマです。第1シーズン全10話は2023年に放送されました。
シーズン2はあるの?
残念ながら、シーズン2の制作はされていません。
2024年5月に、シーズン2の制作が行われないことが発表されました。
打ち切りの理由は?
制作したTV局の広報担当者は、打ち切り理由を明らかにしていません。
ただ、ヴィクトリア・スペンサー役のリー・トンプソンが、インスタグラムで打ち切りについて述べています。
金曜夜の遅い時間帯に放送されることになった時、心配でした。
企業の人事異動、ストライキ、業界の再編成など、変化の多い時期で、私たちはその変化の渦中に巻き込まれてしまったのだと思います。
リーのインスタグラムの書きぶりからは、必ずしも視聴率だけが問題だったわけでもないとわかりますね。
日本でも最近テレビ局はいろいろありますが、おそらくスペンサーシスターズもカナダのテレビ局の”いろいろ”に巻き込まれてしまったのでしょう。
シーズン2が制作される可能性は?
公式に制作が打ち切られているので、シーズン2が制作される可能性はありません。
ところが、リーは、
誰かがこの素晴らしい番組を引き継いでくれることを願っています。
とも述べているのです!
他の会社が権利を買い取って、続編を作ることもあり得るのということです。シーズン2の可能性は0%ではないかもしれません。
お騒がせ探偵スペンサーシスターズ|感想(ネタバレあり)
母娘が本物の親子に見える!
主演の2人、リー・トンプソンとステイシー・ファーバーがまるで本物の親子のようです。
撮影裏話として、2人は早い段階からリハーサルを繰り返し、リアルな親子感を出せるようにしたそうです。さすがプロフェッショナルですね。毎度毎度の親子喧嘩も本物の親子の喧嘩を見せられているようです。
個人的には、あんなお金持ちで人気者のママがいたらいいなと思います。娘のダービー・スペンサーは、警察を辞めて実家に戻るのですが、生活費にはまったく困りません。実家が太いから!
謎解きが普通に面白い!
第1話、第2話の謎解きはいまいち。でも第3話くらいからミステリーが面白くなります。必ずしも殺人事件じゃないのがリアルで面白いところです。
スペンサーシスターズの謎解き・ベスト3
1位 第9話「ハリウッドスター殺人未遂事件」
映画の撮影現場で俳優が倒れ、共演者のキャンディスが逮捕されます。謎解きがサクサクだし、サブストーリーとして、ヴィクトリアのデート相手ビリーの正体、ダービーの親友ゼイン・グレアムの不満、母娘の確執が再燃し、見ごたえのあるストーリーです。
2位 第3話「消えたサーバー」
アプリ開発ベンチャーの若者たちが予備用サーバーを盗まれるという事件です。襲われたときにプレイしていたゲームの画面とか、資金難を隠してSNSでリッチを装っているとか、現代らしい謎解きがとても面白いです。
3位 第10話「さらば愛しき恋人」
ダービーが正体を怪しんでいたヴィクトリアのデート相手、ビリーが誘拐されてしまいます。誘拐したのは、ロシア・オルガルヒの御曹司。いかにも悪そうな、でも悪巧みがうまくいかなそうなルックスの人(笑)
実は、有名絵画をめぐる殺人の容疑者だったビリー。経歴はすべて嘘でした。ダビーが大活躍して無事に犯人を逮捕しますが、ママとビリーはお別れに。少し可哀想なママでした⋯
謎解きが面白いお騒がせ探偵スペンサーシスターズですが、我に返って俯瞰してみると、スペンサーシスターズの2人は、好奇心と行動力があるというだけ。実際に事件解決に尽力しているのは、警察の友達、医者の元カレ、IT専門家アラスター(しかも彼の恋心が原動力)だったりします。しかもみんないい人!
ダービー・スペンサー(娘)にまったく共感できない
プロットもキャストも成功していると思うのです、29歳のダービー・スペンサーの人物像がいまいちで、全然共感できませんでした。最終話では少し成長した様子を見せますが、遅い!もっと早く成長してくれればいいのに⋯。
共感できないポイント1 ブチギレすぎ
まず、制服警官なのに、現場で上司の指示に従わず単独行動。たまたま犯人を逮捕できたからって、「あなたより私は優秀」「男尊女卑だ」などと悪態ついてその場で辞職。
いやいや、単独行動でひどい結果になる可能性もあったわけです。それに、女性だからってひどい扱いをしていたようには思えません。
共感できないポイント2 反抗期長すぎ
さらに、ブチギレて仕事を辞めた後、実家に戻ってからも、お母さんの悪口ばかり。ダービーの言い分としては、仕事ばかりで相手してくれなかったということのようです。お母さんのほうにも言い分があるのですが、第9話くらいまで真相は出てきません。
なので、29歳が反抗期をこじらせているだけに見えます。
共感できないポイント3 自己中心的すぎ
男性にはモテモテなのですが、とにかく自己中。久々に地元に戻ったと思ったら、親友にお母さんの愚痴をひたすら聞かせる。親友のゼインが第9話で不満をぶつけたときには、視聴者としても「そうだ!そうだ!」と思いました。誰も彼も、自分の利益になるように利用するだけで、他の人のために動くことはないダービーがどうしても好きになれませんでした。
ダービー役のステイシー・ファーバーが、誰かに似ている!
誰かに⋯と思って気になって話が入ってこないのです。
芳根京子と大政絢を2で割った感じ
あるいは
(ちょっと古いですが)スピードの上原多香子
って感じ!
お騒がせ探偵スペンサーシスターズ|キャスト紹介リー・トンプソンの圧倒的存在感
お騒がせ探偵スペンサーシスターズのキャストで圧倒的な存在感を示しているのは、リー・トンプソンです。ミステリー小説家のヴィクトリア・スペンサー役です。
リーといえば、あの役!バック・トゥー・ザ⋯
リー・トンプソンの顔を見て、どこかで見たことが⋯と思った方が多いですよね。
そうです。なんといっても、バック・トゥー・ザ・フューチャーのロレイン・マクフライ役!主人公マーティーのママ役です。
若い人はピンと来ないかもしれません。でも、一定以上の世代の人にとっては、この映画の主要キャラクターの顔は忘れたくても忘れられないくらいインパクトがあったのです。
バック・トゥー・ザ・フューチャーは、1985年から1990年にかけて制作された映画シリーズです。タイムリープものの元祖といえる映画なので、リー・トンプソンは様々な年齢のロレインを演じています。バック・トゥー・ザ・フューチャーで老け顔の特殊メイクを見ていたから、今のリーを見ても違和感がないのかもしれません。
その他のリーの出演作は、1995年から1999年に放送された「キャロラインIN NY」というコメディ(シットコム)が有名です。私はこちらは見たことがないのですが相当面白いみたいです。
高いヒールを履きこなす体幹は、バレエ由来!
リー・トンプソンが演じるヴィクトリアは、とてもお洒落。娘のダービーがダサい格好という設定なので、なおさらお洒落に見えるのかもしれません。
特に目をひくのがハイヒール姿です。いつでもすごく高いヒールを履いているのですが、完璧にサマになっています。
1961年5月生まれで60代のリー・トンプソン。どうしてこんなにかっこよくヒールを履きこなすのか?と調べてみました。
リー・トンプソンはもともと、子供の頃からバレエを学んでいたそうです。弱冠14歳でプロのダンサーとなったそうです。サンフランシスコ・バレエ団、ペンシルベニアのバレエ団、アメリカン・バレエ・シアターの奨学金を獲得したほどの逸材。ワオ!ダンサーとして体幹が鍛えられているから、ハイヒール姿がキマっているんですね。20歳を過ぎてリーは俳優に転身しました。一緒にバレエをやっていたリー・トンプソンのお兄さんは、長年バレエダンサーとして活躍したそうです。
それから、パープルやレッドのセットアップとか、常人では着こなせないクセ強アイテムもお洒落に着こなしています。どんな服も着こなすことができるのは、さすが大女優です。素敵な年齢の重ね方をしていますね。
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