【犯人は誰?】オーレ殺人事件|ネタバレ・キャスト・評価を徹底解説!

最近、ミステリーファンの間で人気が高まっているのが、北欧を舞台にしたミステリー。

中でも、Netflix配信のスウェーデンミステリー「オーレ殺人事件(The Åre Murders)」は、その美しい雪景色と重厚な人間ドラマで話題となっています。

ドラマの舞台は、雪深いリゾート地・オーレ(Åre)。

美しい風景とは裏腹に、次々と明かされる人間関係の闇と秘密が、視聴者を惹き込みます。

本記事では、Netflixドラマ「オーレ殺人事件」のネタバレを含むあらすじ、犯人の正体、キャスト情報、そして視聴者の評価までを徹底解説します。

→ 北欧ミステリーの人気シリーズ「凍てつく楽園」で話題の、アレクサンデル死亡の真相については、こちらの「凍てつく楽園」の記事をチェック

Netflixオーレ殺人事件「雪に潜む真実」|ネタバレあらすじ

ここでは、「オーレ殺人事件」の1話から3話「雪に潜む真実」のストーリーをご紹介します。

リゾート地で女子高生が失踪

舞台は北欧の静かなリゾート地・オーレ。

聖ルチア祭の前夜、若者たちはエバの家でパーティーを楽しんでいました。

17歳のアマンダは落ち着かない様子で、父ハロルドに迎えを頼もうと電話します。
ところがハロルドは同僚のミラと情事の真っ最中で、着信に気づかず。
アマンダは仕方なく1人で自転車で帰路についたのですが、途中で1台の車がアマンダのそばに停まります。

翌朝になってもアマンダは帰宅しません。
ハロルドは携帯を浮気相手の車に置き忘れたままだったため、アマンダが帰宅していないことにも、電話のメッセージにも気づきませんでした。

訳アリの主人公ハンナが捜査に合流

ストックホルムの警察官ハンナ・アーランダーは、事情があって2か月間の休暇中(事実上の停職中)。

姉の別荘のあるオーレという町に滞在し始めたその日に、アマンダの失踪事件が起こります。

ニュースを見たハンナは、捜索ボランティアに参加します。小屋の裏でアマンダの自転車が発見されます。

その後、ハンナは、オーレの警察で臨時の仕事を得て、クリスマスまで勤務することに。

アマンダの遺体発見

翌々日の早朝、スキー場のリフト係が試運転中に、誰も乗っていないはずのリフトにアマンダの遺体が座らされているのを発見します。

捜査を始めたダニエル刑事たちは、アマンダの携帯の最後の発信履歴と、交際していたとされるヴィクトルの携帯の位置情報を突き止めます。
警察がヴィクトルの元を訪ねると、ヴィクトルは別の女性といました。

一方、パーティーを開催していたアマンダの友達エバは、どこか怯えた様子。
何かを知っているようですが、ハンナたち警察には口を開こうとしません。

パーティーの日の動画が鍵に

警察は、生徒たちのスマホからパーティー当日の動画を回収し、確認を進めます。

わかったことは、

  •  午前2時にエバ家の前に車がいたこと
  •  エバとアマンダが何やら口論していたこと

でした。

さらにアマンダの部屋を捜索すると、多額の現金が発見されます。父ハロルドは、現金については知らないが、前夜に飼い犬の死体が庭で見つかったと警察に報告。「自分の家族が狙われている」と訴えます。

次々と浮上する容疑者たち

アマンダの父親ハロルドは、自分の浮気相手ミラの夫を疑います。
ミラの夫は浮気に気づいており、「妻に近づくな」とハロルドを威嚇。警察の聞き取りにも「弁護士抜きでは話さない」と強硬な態度です。

家政婦のズーラは、アマンダ宅とハンナの滞在先(姉の別荘)の両方で働いており、外国人で、何か訳ありの様子。
ズーラを送迎している女性は、行方不明者捜索ボランティアの団体のリーダー・ボッセの妻アニカです。

また、エバの家の外では、担任教師のラッセ・サンダールが不審な動きを見せ、エバを車に乗せる場面も。

【疑われる登場人物たち】

  •  アマンダの彼氏・ヴィクトル
  •  アマンダの父・ハロルドの浮気相手の夫
  •  エバの家を監視していた担任教師・ラッセ
  •  アマンダの家の家政婦・ズーラ
  •  飼い犬を殺した人?

オーレ殺人事件|犯人の正体とその動機

「犯人は誰だった?」「なぜ事件が起きたの?」——最も気になるポイントですよね。
ここでは、犯人の意外な正体とその動機を解説します。
※ここから先はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください!

アマンダ殺害容疑者から外れた人物たち

まず、彼氏ヴィクトルにはアリバイがありました。

次に、担当教師ラッセは生徒に手を出していたただの”エロ教師”でした。しかも、裸の写真をばらまくぞとエバを脅していました。

アマンダはエバと担任の関係を知り、担任と別れさせようとしていたのです。

この担任が「ケン人形」というあだ名なのが笑えます。バービーのボーイフレンドのケンに実に似ているのです。

さらに、ミラの夫は、嫌がらせに犬に毒を盛っただけでした。

ハンナが見つけた「フェール清掃会社」の名刺

アマンダの母レーナが服毒自殺をはかりますが、ハンナが駆けつけて救出。

その家でハンナは「フェール清掃会社」の名刺を見つけます。「フェール清掃会社」から、例のズーラという外国人家政婦が派遣されていたのです。

清掃会社の代表は、派手な振る舞いが目立つアニカ・リズベリ。夫のボッセ・ルンドは、行方不明者捜索団体「ミッシングピープル」の代表です。経済的に苦しいはずなのに、アニカがボッセにロレックスを贈るなど、不審な金の流れに、ハンナは盗品の組織的な密売を疑い始めます。

真犯人とハンナの直接対決(ネタバレ)

ハンナはズーラの家を訪ね、過酷な労働環境と搾取の実態を知ります。

実はズーラは、高給をうたっていたので祖国で借金をして入国したのに、パスポートを奪われひどい扱いを受けているのでした。

ズーラは金策のために清掃先で盗みを働いていたところをアマンダに見つかってしまいます。アマンダは、事情を聞くと、ズーラのために盗品を代わりに売り祖国に送金していたのでした。ズーラいわく、その後アマンダの行動が会社に知られてしまったというのです。

ハンナがズーラから真実を聞き出していると、ボッセが猟銃を手にズーラ宅に侵入し、ズーラを負傷させて逃走します。
さらに、追跡するハンナに車で衝突し、吹雪の中でハンナを襲撃します。極寒の中、雪に埋もれたハンナ。ダニエル刑事がギリギリのところで救出に来ました。

事件の全貌の自白

逮捕されたボッセの自供により、事件の全貌が判明。
清掃会社の経営に行き詰まったボッセは、人件費削減のためにズーラたち外国人家政婦を不当に働かせていました。

アマンダは正義感からズーラを守ろうとし、ボッセに「パスポートを返せ、人身売買だ」と詰め寄ります。

パーティーの夜、ボッセは一旦謝罪し、家に送ると偽って車に乗せますが、途中でアマンダに「方向が違う」と指摘されます。

ボッセはアマンダを遠くへ連れていき、パスポートを返すが、ここだけの話にしてくれと頼みます。しかし、正義感の強いアマンダは「あんたはおしまいよ。くたばれ。」と言います。

それで、ボッセは、口封じのためにアマンダを殺害したのでした。

 

オーレ殺人事件の評価&感想|誰におすすめ?

SNSやレビューサイトからの声に筆者が実際に見た感想を含め、ドラマの見どころ・評価をご紹介します。

また、どんな人にこのドラマが刺さるのかを探っていきます。

雪深い別世界を映し出すカメラワーク

オーレ殺人事件の見どころとして多くの人に評価されている点が、雪に覆われた北欧スウェーデンの美しい景色を捉えたカメラワーク。

上空から撮影した映像が特に美しく、一面の雪野原、雪野原の間に流れる川、雪の夜道を車のヘッドライトが照らしていく映像などは、息を飲む美しさです。

時間の概念を失う感覚が北欧ならでは!

これは筆者個人の感想ですが、ドラマを見て面白かったのが、時間がよくわからないということ。

いつの時間帯も、だいたい外が暗いのです。そして、室内も最低限の明かりしかついていません。

なので、朝なのか、夜なのか、深夜なのか、よくわからないのです。画面のほとんどが黒、という場面がとても多いです。

真っ暗な中、「おはよう!」と言うシーンでは、「あ、朝なのね。」と新鮮な驚きを感じました。日本のドラマだと、鳥がチュンチュン鳴き始めて、外が明るくなってきたら朝、という描写が多いですよね。

見どころはミステリー性の高さ

最後の最後まで犯人がわからなかった点が、高い評価を得ています。

どの人物も怪しく描かれているので、ミステリーとしてとても面白いです。登場人物たちのそれぞれの動きにもリアリティがあり、突飛な仕掛けがないのに、最後まで楽しめるミステリー作品に仕上がっています。

悪い大人ばかりで後味が悪い

登場人物が寡黙で、必要最小限しか自分の心のうちを開示しませんので、重苦しい雰囲気が漂っています。

また、犯行動機の点で、後味が悪いミステリーでした。正義感の強い17歳の女の子が殺害されて、それをきっかけに明らかにされる真実が、結局「悪い大人ばかり」という⋯胸にずっしり雪が積もったように、重く辛い気分になるドラマです。

オーレ殺人事件はどんな人にオススメ?

北欧ドラマファンはもちろん必見です!

日本で配信されている北欧ドラマシリーズといえば、「凍てつく楽園」ですが、「凍てつく楽園」はリゾートアイランドが舞台なのに対して、オーレは雪深い小さな町。景色が全然違うのも見どころです。

また、ミステリーにおふざけはいらないタイプの人にもおすすめです。静かな雪景色のなかで営まれる人間たちのドラマを、じっくりと味わうドラマとなっています。シリアスなイギリスドラマが好きな方には、確実にハマるのではないでしょうか。

 

キャスト&登場人物|俳優のプロフィールも!

ここでは、簡単に登場人物とキャストを紹介していきます。

主な登場人物の人間関係

  •  ハンナ(主人公):ストックホルムの警察官。姉の別荘でオーレ滞在中に事件に遭遇。
  •  ダニエル:地元の刑事。ハンナと共に事件を捜査。
  •  アマンダ:失踪・殺害される17歳の少女。正義感が強い。
  •  アマンダの父ハロルド:不倫中。娘の失踪にも気づかず。
  •  エバ:アマンダの親友。教師ラッセと不適切な関係。
  •  ズーラ:外国人家政婦。被害者と深い関わり。
  •  ボッセ:ズーラの雇用主。裏では人身売買に関与。

物語はこの人々の“つながり”が明らかになることで進展していきます。

キャスト情報

  •  ハンナ・アーランダー:カーラ・セーエン

主人公のハンナを演じるのは、カーラ・セーエンです。1994年8月生まれのスウェーデン人俳優です。

  •  ダニエル・リンツコッグ:カルド・ラッザジ

ダニエル刑事を演じるのは、カルド・ラッザジです。1985年3月生まれのクルド系スウェーデン人俳優です。カルドは、著名な歌手の両親が祖国を追放されて、スウェーデンに移住した直後に生まれました。豊かなヒゲと垂れ眉が特徴的ですね。

カルドは、スウェーデンやヨーロッパで数々の映画やテレビに出演した、今もっとも注目される俳優です。

  •  アントン・ランディン(警察官)
  •  ラフェ・ヘレダ(警察官)
  •  ビルギッタ・グリップ(ダニエルの上司)

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