ニュージーランドのミステリードラマシリーズ『シェパード警部・ブロークンウッドの事件簿』(原題:The Brokenwood Mysteries)の主人公、マイク・シェパード警部補。
ニュージーランドの小さな田舎町ブロークンウッドに赴任してきたこの男は、穏やかな笑顔の裏にどこか謎めいた影をまといながらも、人間味あふれる温かさと鋭い洞察力で、世界中のミステリーファンを魅了しています。
「シェパード警部」と検索する人が多いことからも、視聴者の関心は彼の年齢やプライベート、そして象徴的な愛車にまで及んでいることがわかります。
この記事では、そんなシェパード警部の人物像を深掘りし、彼がなぜここまで支持されるのか――その理由をwiki風に探っていきたいと思います。
シェパード警部のWiki風プロフィール(年齢・経歴など)
マイク・シェパード警部(Mike Shepherd)は、ニュージーランド南島の主要都市クライストチャーチ出身の刑事。
彼はある事情でニュージーランド北島にある町、ブロークンウッドの警察署に異動してきます。ブロークンウッドは架空の町で、Wikipediaによれば「海からおよそ20km離れた、農業・ワイン産業が盛んな田園地帯の町」という設定になっています。
シェパード警部の年齢:ヒントは俳優ニール・ライにあり?
シェパード警部は何歳なのか?
ドラマの中で年齢は明確に語られません。
むしろ、シェパード警部のセリフに、

年齢なんて、その人が必要な分だけだ。
というものがあり、ドラマ制作陣が年齢設定を曖昧にする意図を持っていることをうかがわせます。
演じる俳優ニール・ライの年齢(1971年生まれ)や雰囲気から考えると、シェパード警部は40代〜50代の設定であると推測されます。
落ち着いた物腰と、豊富なキャリアを感じさせる振る舞いは、長年現場を見続けてきたベテラン刑事そのものですよね。
出身と経歴:都会から田舎に来た刑事
物語の舞台ブロークンウッドは、ニュージーランド北島ののどかな田園地帯。
シェパード警部はもともとクライストチャーチ勤務で、ブロークンウッドには一時的な赴任としてやって来ます。
しかし、数々の事件を通じて町や人々に惹かれたシェパード警部。この町で人生を見つめ直し、巡査部長への降格を意味するにもかかわらず、無期限に留まることを決意するのです。いつしかこの地が“居場所”となったのですね。
過去と好み:秘密めいたシェパード警部
彼の過去は断片的にしか語られませんが、それこそが彼の最大の魅力――「謎の余白」として長寿シリーズを支えています。
わかっていることとしては、
- 複数の離婚歴がある
- ダウン症の甥がいる
- 長年クラシックカーに乗っている
- カントリーミュージックが好き(カセットテープで聞いている!)
ということが挙げられます。女性遍歴やアナログ好きなところは、なかなかクセ強めですね。
子供の有無については、ドラマ内で明らかにされていません。「結婚よりもキャリアを優先してきた人生だった」ように描写されているので、子供はいないか、縁が切れているか…。いずれにしても、シェパード警部の過去・秘密は神秘に包まれています。
シェパード警部を形作る3つのキーワード
2025年現在もシリーズが継続している大人気ドラマ。主人公シェパード警部を語る上で大事な3つのポイントをまとめました。
① 愛車は1971年式 Holden Kingswood
ドラマを象徴する存在といえば、彼の愛車――白っぽいクリーム色の1971年式 Holden Kingswood。オーストラリアの自動車メーカー、ホールデン社によって開発されたフルサイズカーで、1968年から1985年まで製造されていました。シェパード警部の愛車は、形状からしておそらく第一世代のHKシリーズだと思われます。
1971年といえば、演じる俳優ニール・ライの誕生した年。この愛車は、同い年の相棒なんですね。

クールな同級生コンビ!
どこか時代に取り残されたようなクラシックカーは、シェパード警部自身の哲学を映し出しています。
最新機器よりも自分の五感と経験を信じる、そんな“アナログな捜査官”の姿勢が、この車にも宿っているのです。
彼がこの車を“彼女”と呼ぶシーンは、思わず微笑んでしまうファンも多いはず!
② カントリーミュージック🎵への深い愛情
移動中の車内では、いつもカントリーソングが流れています。
しかも、愛車が1971年式のため、音源はカセットテープ!!!若い人の中には、「カセットテープってなんですか?」って言う人もいると思います。
カントリーミュージックは、日本人には馴染みが薄いですが、ニュージーランドでは1960年ごろから70年代ごろまではカントリーミュージックのTV番組が放映されていました。なので、「すこし昔の音楽」というイメージだと思います。
でも、2025年5月のRNZの記事によると、再びブームが来ているようです。日本でいう、昭和歌謡のようなものなのかもしれません。ちょっと昔の音楽だけど、物語性があって深くて今でも愛される。
そんなカントリーミュージックはシェパード警部の心を映す鏡のようであり、ときに事件解決のヒントを与えることもあるんです。
音楽を通して心情が伝わるシーンでは、彼の繊細で情緒豊かな一面を感じさせます。
③ ワイン🍷と人間関係の奥深さ
ワインの名産地という設定のブロークンウッド。シェパード警部もまた、ワインをこよなく愛します。
ワインという共通の趣味を通じて地元住民と打ち解け、事件の鍵をつかむことも少なくありません。
このドラマは、人とのやりとりが捜査の鍵となるスタイルを採っているので、ワインなどを通じて住民たちに溶け込んでいく柔軟さがシェパード警部の魅力を形作っているのです。
まとめ:シェパード警部が“ただの刑事”で終わらない理由
まとめると、マイク・シェパード警部が多くの人に愛されるのは、次のような特徴の組み合わせによるものです:
- 多くを語らない私生活=謎を残すことで視聴者の想像力を刺激
- 町に根付く生活と、都会から来たという“外部者”的視点の両立
- 趣味・持ち物を通じた人間味あるキャラクター構成
- 経験豊かで、人懐っこいベテランおじさん刑事という安心感
- アナログ重視のスタイル
これは、魅力的ですね。上記を読むだけでも、シェパード警部シリーズが11シーズンも続いていることがおわかりになると思います。
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